教育実習【お礼状】何に書くのか?

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意味を知れば内容が変わる

まずは、お礼状を書く意味を知りましょう。

知っているのといないのとでは、内容に差が出るからです。

お礼状は、その名の通り、感謝の気持ちを伝える意味があります。

 

実習先の校長先生をはじめ、クラス担当の先生、教科担当の先生、部活動担当の先生など、お世話になった先生方に

 「ご指導いただき、ありがとうございました。」

という気持ちを伝えるために書きます。

 

もうひとつの意味は、今後につなげるために書きます。

実習中は、多くの失敗がつきものです。

その失敗により、実習先の先生に たくさんご迷惑をおかけしたことでしょう。

そうしたことを反省し、教員になって活かしてほしいため、お礼状を書いてほしいのです。

 「ケガをした生徒に声をかけなかったのは、教員としてあり得ない行動だったと反省しています。
  教員になったときには、一目散に駆け寄り、私から進んで声をかけていきます。」

いわゆる決意表明のようなものですね。

「教員になる」という強い意志をもってほしいからこそ、ぜひ お礼状に今後のことを書いてみてください。

 

さらに、実習生本人だけでなく、今後来るであろう実習生に実習の機会をつなげる意味もあります。

学校の現場を見て、実際に感じたと思いますが、先生方はとても忙しく、慌ただしい毎日を送っています。

そうであるにも関わらず、快く教育実習の場の提供をしていただいています。

あなたの代だけでなく、今後の世代も、教育実習先として選ばせてもらえるようにすることも大切なのです。

 

ゆくゆくは、あなたも教育実習生を指導する立場になるでしょうから。

多くの先生方に「いっしょに働きたい!」と思ってもらえる実習生であってくださいね。

 

お礼状の書き方と例文は、こちらをご覧ください。

 

お礼状を何に書くか

便せん
縦書きの便せん

手紙と言えば、ふつうは、便せんに書きますよね。

ただ、一言で「便せん」と言っても、さまざまな種類があります。

お礼状は、この便せん一つで印象がガラリと変わります。

 

早い話が、実習のお礼状にふさわしいのは、縦書きの便せんです。

 

しかし、高価な便せんを わざわざ買う必要はありません。

はっきり言って、100円均一ショップで売られている便せんで十分です。

わたしの経験上、ほとんどの実習生がそうしています。

さらに言えば、たったの100円(税抜き)で、便せんが数十枚も手に入るため、5人ほどの同期生で分け合っていました

 

 

では、なぜ、縦書きの便せんなのかを説明しておきます。

 

日本語は、もともと縦書きで書かれるのが一般的でした。

小学校や中学校の「国語」の授業でも、ノートは、縦書きで書きますよね。

それと同じです。

 

学校は、形式ばった組織なので、古くからの慣習に従います。

したがって、横書きよりも 縦書きの方が しっかりした印象真面目な印象を与えられます。

 

 

これに加えて、便せんに 図柄はないほうが良いのかどうかも、迷うところだと思います。

図柄はなく、罫線だけのシンプルな便せんのほうが、社会人としてふさわしいように感じます。

たとえ、図柄が描かれていたとしても、小さく、目立たないものであればOKです。

 

 

ここで、「このお礼状は NGだね」と職員室で話題になったお礼状を紹介しておきます。

約10行の小さな便せんのイメージです

なんと、一筆箋に書いて送ってきた実習生がいたのです。

まさか、そんな実習生がいるなんて…。

とても驚きました。

常識がないことが バレバレだったからです。

これについては、ベテランの先生方も含め、満場一致でNGだという結論になりました。

 

まさか、贈答品に付ける小さな便せん(一筆箋)で、感謝の気持ちが十分 伝わるだなんて思っていないですよね…?苦笑

この常識のない実習生は、全国的に有名な私立大学の学生でした。

名のある大学に行っているだけに、残念です。

 

こうして、便せんひとつで、「非常識な人間だ」と思われてしまうことがあります

便せん選びから、気をつけてくださいね。

 

黒ボールペンで書く

筆記具と言われて、鉛筆、シャープペンシル、ボールペン、マジックペン、万年筆、毛筆などが思い浮かびますね。

この中で、お礼状を書くに ふさわしいのは、どれだと思いますか?

 

ボールペン
ボールペン

 

正式なのは、黒インクの万年筆毛筆です。

もし、万年筆などで書くことに慣れているのであれば、そちらのほうがよいでしょう。

しかし、そうした筆記具は、多くの方が使い慣れていないと思います。

慣れていない筆記具を使うと、字が乱れてしまい、見た目がよくありません。

 

そこで、黒色の油性ボールペンを代用するのが一般的になっています。

 

なぜ「水性」ではなく、「油性」なのか、お分かりでしょうか?

 

油性ボールペンは、文字が消えないインクを使うからです。

 

もちろん、これに対して、水性ボールペンは、水によって 文字が消えてしまう可能性があります。

水性ボールペン以外にも、「熱で消せる」ボールペンもあります。

これらは、かんたんに文字が消えてしまうインクを使っているので、お礼状には不向きです。

 

 

大切な文書で 文字が読めなくなってしまっては、取り返しのつかないことになりかねません。

そのため、学校内では、公式文書を書くときに、インクが消えるペンを使うことはNGとされています。

 

お礼状を書くときも、これらのインクが消えるボールペンは使わないようにしましょう。

手紙を読んでいただくときに、インクが消えてしまっていてはダメだからです。

 

さらに、ついでに、ペンの色の話もしておきましょう。

実は、公式文書を書くときは、インクの色も決められているのです。

黒色または青色(濃い青色)です。

 

先生の中には、赤ボールペンで出欠席表(公式文書)にチェックを入れる人がいます。

しかし、赤色はNGなので、あとで訂正しなければなりません。

(学校によっては、それほど厳しくないこともあります。)

 

教員になってからですが、公式文書に赤ペンは、一切使えませんのでご注意ください。

知らずに使っていた先生は、教務主任から何度も注意されていました。

 

教員に限らず、

 文字が消えないように、大切な文書は黒インクの油性ボールペンで書くこと――

社会人としての常識ですので、心得ておいてくださいね。

 

 

封筒の宛名の正しい書き方が分からないという方は、こちらをご覧ください。

宛名の例示があって、分かりやすいですよ。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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