初任者【教員】希望するならココだ

大卒で採用された先生は、教員生活を上っ面しか見てないことが多いです。

そこで、今回は、採用された先生が赴任校に初めて訪れるときについて、お伝えします。

 

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赴任校に初めて行くのはいつ?

秋には、教員採用試験 二次試験のは合否発表があります。

その後、各自治体では、初任者を配属する学校が決められていきます。

もちろん、その間は、どの学校に赴任するか、まったく予測できません。

そして、2・3月中に、ようやく赴任校がわかります。

 

わたしの場合は、赴任先の校長先生から直接電話がかかってきました。

3月も終わりが近づいてきてからの連絡です。

そこから物件探しが始まり、ようやく新生活の準備に本腰を入れられるわけです。

この点は、初任者教員の大変なところだと思います。

新生活の十分な準備をするのに 時間が足りませんからね。

 

赴任校に初めて足を運ぶのは、この校長先生からの連絡を受けてからでした。

ほとんどの場合は、合格者に直接 連絡があります。

わたしは、校長先生からの電話で、

「3月5日の15時に本校に来てください。」

と言われ、当日は2時間 車を走らせ、赴任校に行ったのを覚えています。

地元から遠い赴任先だったので時間がかかりましたが、仕方ありません。

公共交通機関を利用していたら、これ以上に時間がかかりました。

もちろん、赴任校に行くときは、とくに指定がない限り、自家用車や公共交通機関で行きます。

学校によっては、駐車場がないという場合もありますので、あらかじめ車で行ってよいか確認しておきましょう

ただし、3月中は、まだ正規採用されていない身分なので、交通費(旅費)は実費となります。

教員しか目指していなかった人の多くは、就職活動をしてこなかったことでしょう。

就職活動にかかる交通費からすれば、この旅費は微々たるものです。

目をつぶりましょう。

3月に赴任校で行うことは?

先ほどもお伝えしましたが、3月はまだ正式に採用されていない身分です。

そのため、職員会議に出席するなどの「勤務」はできません

もし、3月下旬にある次年度の職員会議に出席させられることがあれば、それはタダ働きと同じです。

 

参考までに、わたしが初めて赴任先を訪れたときのことを書き残しておきます。

 

まずは、約束の時間の10分前までに到着し、駐車場で待機していました。

その後、約束の時間の3分前に、事務室に向かいました。

事務部の方に、自分が新任教員で、来年からお世話になることと、校長先生に通してもらいたいという旨を伝えました。

その後、校長室に通され、校長先生と面談をしました。

面談あるからと言って、過度に緊張する必要はありません。

校長先生は、新たに採用された あなたの人間性を確認したいだけです。

 

面談の際、赴任校の特徴はもちろん、どのような子どもがいるかということも教えていただきました。

その中で、赴任先の勤務スケジュールの説明を受けました。

勤務開始は何時からで、勤務終了が何時という説明です。

いつが休憩時間かという話もありましたが、「休憩時間は とくに決まってない」という話に違和感を覚えました。

休憩は取らなければなりません。

学校のトップである方が そのような話をしていてはいけないように思いました。

 

この面談が終わった後、授業で使用する教材を貸していただき、その説明がありました。

だいたい1学期でどこまで進み、2学期でどこまで進み…という内容です。

始業式までに1学期分の教材に目を通し、予習・教材作成をしておくと スムーズに初年度をスタートできます。

 

最後に、書類を書いて提出し、1時間ほどで赴任校を出ました。

 

3月に書く書類がとても重要

ペンで書く

書類の中でも、とくに取り上げておきたいのが、希望調査用紙です。

何の希望か というと、一般的に次の3つがあります。

1 担任・副担任の希望

2 分掌の希望

3 クラブ活動や部活動の顧問

 

教員として初めての1年間をできるだけストレスなく、スムーズに終えるためには、これらの希望がとても重要です。

 

わたしが書いたのは、次の通りです。

1 副担任希望(学年も希望できた)

2 第1希望:図書部
  第2希望:保健厚生部
第3希望:生徒指導部

3 第1希望:茶華道部
  第2希望:美術部
  第3希望:文化部

 

初年度の1年間は、初任者研修があります。

3月の時点で研修の規模は知りませんでしたが、毎回 課題が出されるということは先輩から聞いていました。

そのため、できるだけ時間的な余裕をもたせておきたいと わたしは考えました。

 

わたしが提出した希望調査の結果は、4月になってから明らかになりました。

1 1年生副担任

2 生徒指導部(第3希望)

3 文化部(第3希望)と運動部(希望していない

 

わたしの場合、ふたを開けてみると、兼任ということで、2つの部活動の顧問になりました。

教員の人数が足りないためだそうです。

希望していない部活動の顧問、しかも忙しい運動部の顧問なんてのはやりたくなかったのですが、第3顧問という位置づけで、年に3回ほどの休日出勤で済みました。

これ以外は、希望が反映され、結果として、初任者としての教員生活は、比較的に楽に終わりました。

まわりの方々の配慮があってこそですね。

関係の先生方、ありがとうございました。

 

わたしの同期も同じ副担任でしたが、分掌は「教務部」、部活動は「運動部の第1顧問」でした。

「教務部はとくに大変な分掌だ」と先輩から聞いていたので、わたしは避けました。

この同期の先生は、そのようなことを知らなかったそうです。

初年度の同期は、教務部と部活動の仕事で毎日 夜遅くまで残られ、確実に疲れ果てておられるようでした。

 

だからこそ、希望調査が重要なわけです。

 

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選ぶべき初めての分掌は?

コーヒーを飲みながら話す人

ここからは、分掌の希望について お伝えしていきます。

選ぶ分掌によっては、コーヒーやお茶をゆっくり飲む時間ができるかもしれません。

 

そもそも、分掌というのは、学校における組織のひとつです。

大学で学んだと思いますが、学校には、いくつもの組織が存在しています。

学年団や教科会も それにあたります。

 

そして、学年団が1年生、2年生、3年生と分かれるように、分掌にも いくつか種類があります。

ただし、分掌は、学校によって業務内容や呼び名が違います。

ここでは、基本的に存在していると考えられる分掌を紹介しておきます。

 総務部

 教務部

 生徒指導部

 進路指導部

 保健衛生部

 図書部

 

この中で楽なのは、保健衛生部や図書部です。

一般的に、これらは初任者が希望しても通りにくいようになっています。

なぜなら、ご年配の先生方がこぞって これらのラクな分掌に希望を出されるからです。

よくある事情としては、親の介護があり、どうしてもラクな分掌でないとダメだという話です。

ただ、分掌業務のラクさは、やはり学校によって違います。

名前だけで判断しない方がよいかもしれません。

 

では、選ぶと大変なのはどの分掌でしょうか?

とくに、わたしの経験上、教務部は大変だと考えます。

初任者で教務部になると、ほぼ100%手一杯になり、持ち帰り仕事や定時に帰れないことが多いです。

さらには、教務部を希望する先生が少ないため、管理職から翌年度以降も教務部をお願いされることがあります。

また、ほかの先生方と関係を築けていない状態で、教務部の時間割担当になると、恨みをもたれやすくなり、人間関係はよくなりにくい印象があります。

時間割変更は、慣れれば楽しくできるのですが、

「なんで4連続授業なの!?」

「この時間割作ったヤツ、頭 イカれてるわ」

なんてことを言われる役回りでもあります。

精神をすり減らす方もいらっしゃるくらいなので、初任者のうちは選ばないほうがいいのかもしれません。

ただ、教務部は若いうちに1度は経験しておきたい分掌です。

教員生活2年目以降で、余裕がありそうな年に希望を出しておくとよいですよ。

 

さて、初任者が選ぶべき分掌の発表をしましょう。

それは、生徒指導部です。

だだし、困難校ほど生徒指導部は大変になりますので、一概に選ぶべきだとは言い切れません。

わたしが赴任した学校の子どもたちはおとなしく、やんちゃをすると言ってもかわいいものでした。

一方、初任者研修で出会った同期の赴任校は、一般的に困難校とよばれるところで、生徒指導部が毎日夜遅くまで残っているということでした。

そのため、分掌のラクさは、すべての学校で同じというわけではありませんが、生徒指導部なら まだ時間的な余裕ができて初任者が希望しても通りやすい分掌だということです。

 

あくまでも、ラクなのは、平均的な学力層の生徒たちが通う学校における話です。

とくに高校であれば、インターネットで赴任校の偏差値を調べてみて、偏差値50あれば、平均的な学校だということです。

60以上の偏差値であれば、手のかかる生徒も少ないため、なおさら生徒指導部はラクができる分掌になります。

ぜひ希望を出してみるとよいでしょう。

 

わたしの場合は、管理職に「希望に応えられない場合は、電話しますね。」と言われていました。

初任者であれば、よほど偏った希望を出さない限り、通ると思います。

 

個人的な話ですが、2年目以降の希望は、第1希望しか書きませんでした。笑

だって、それしか希望がなかったのですから。

そのため、電話で連絡があって、「ここをやってくれないか」とお願いされたこともあります。

この電話がかかってきたときは、違う希望が通りやすくなるチャンスです。

「分かりました。やりましょう。」

と引き受けておいて、

「その代わり・・・」

と言って、ほかの希望を叶えてもらうのです。

これができる人は、肝が据わっていて個人的に好きです。笑

 

1年目を無事に終えるために

スタートラインに立つ
初めの一歩が肝心

今のうちから、先のことを見るクセをつけておくとよいです。

教員をしていない今は、教員になって、1年目をどう過ごすかイメージしておくと良いです。

とくに、初任者で挫折する教員が多い印象があります。

 

1からの教材作成をはじめ、初任者研修、担任業務、分掌業務、部活動顧問・・・

新卒採用であれば、どの業務も初めてであり、ほかの教員よりもやり切るのに時間がかかります。

「こんな業務量、勤務時間内にやり切れないだろ…」

と思うことがほとんどです。

 

教員採用試験に受かったからこそ、業務量がかなり多いことは覚悟して臨んでください。

ただし、心身がダメになりそうだと思ったなら、すぐに先輩教員に相談してください。

きっと 力になってくれます。

わたしも含め、そうして1年目を乗り切ってきた初任者教員がほとんどです。

もし、復帰できそうにないなら、すぐに教諭という職を捨て、楽しいと思えるほかの仕事を探しましょう。

何よりも、あなたの心身の方が大切ですから。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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