教採【面接】知らないと損する評価ポイント

早い自治体では、教員採用試験(教採)の1次試験が始まりました。

面接試験は、どのようなポイントで評価されているか、気になるところですよね。

今回は、教員採用試験で行われる面接試験のポイントを お伝えします。

 

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面接評価のポイントはコレ!

早い話が

この人といっしょに働きたいかどうか

です。

 

あなたは、アルバイトの経験がありますか?

もし、経験があるのであれば、この評価基準に ご納得いただけると思います。

 

教員は、日々 忙しく、臨機応変に対応することが求められる職業です。

いきなり、これまで担当ではなかった業務を割り当られることも 多々あります。

だから、教員間で連携し、協力して業務を遂行することも求められます。

 

では、あなたが、ある先生に、

 「急遽、この業務を本日中に仕上げなければならなくなりました。

  同じ学年の業務なので、手伝っていただけますか。」

とお願いしたとしましょう。

 

すると、相手の先生は、

 「わたしには、できない!無理です!」

と、間髪入れずに断ってきました。

 

 

あなたは、この教員を どう思いますか?

 

 

 「きっと、この先生は忙しいのだろう」

と思い、引き下がりますか?

 

それとも、

 「なんだか、イライラするぞ」

 「この先生は 役立たず?」

 「あなた自身の業務量は少ないくせに、なぜ平気で断れるの?」

 「まわりへの配慮に欠ける人だな」

 「若手のくせに、無理とはなんだ?(怒)」

 「自我が強すぎ」

という負の感情を抱かれているでしょうか。

 

 

この先生は、実際に わたしの職場にいた初任者の先生(当時)です。

 

コーヒーを飲みながら話す人

職員室では、この初任者教員に対して、負の感情を抱く先生方がたくさんいました。

いわゆる、自分のことしか見ていないタイプの人だったからです。

 

あなたは、この先生と いっしょに働きたいですか?

 

 

わたしは、「いっしょに働きたくない」に一票を投じます。

(実際の職場では、それを押し殺して働きました。)

 

なぜ、この先生を採用したのか、自治体の担当者に訊きたいくらいでした。

きっと、面接では分からなかったのでしょう。

 

逆を言えば、面接試験でマイナスポイントを隠し通すことができれば、この先生のように、採用してもらえる可能性があると言えます。

(現場の先生方は、この初任者教員に手を焼いていましたが。)

 

 

だから、とにかく合格を狙うのであれば、

 「いっしょに働きたい教員をイメージして、その教員になりきる

といいでしょう。

 

教採だけでなく、就活でも同じ

この人といっしょに働きたいかどうか

という面接の評価基準は、民間企業でも取り入れられています。

知り合いの社長さんが経営されている企業でも、同じことが評価の基準になっているそうです。

 

そのため、

「この人といっしょに働きたいかどうか」

は、教採だけではなく、一般的な就職活動(就活)をされている方にも共通して言えることです。

 

言い換えると、この人は、社会人としての資質と自覚があるかどうかを見られているのです。

社会人としての資質は、経済産業省が言うところの「社会人基礎力」に当てはまるものでしょう。

 

今や、高校の授業で、「社会人基礎力」の講和があるほどです。

 

「社会人基礎力ってなに?」と思われている方は、次の記事にくわしく書かせていただきました。

ぜひ ご参照いただき、あなたに求められている力をご確認ください。

 

面接は なぜ行われるのか

ときどき、「面接をする理由が分からない」とおっしゃる方がいらっしゃいます。

そのような方の多くは、中学生・高校生のときに経験された、面接試験をイメージされていることでしょう。

 

中でも 高校受検や大学受験での面接は、あくまで、集団になじめるかどうかを見ています。

だから、そのような方にとって、面接試験とは、集団の中で飛び出ないように気をつけるものという意識があるようです。

確かに、集団からはみ出していないか、または、はみ出す危険性がないかをチェックするための面接なら、要らないだろうというご意見はもっともです。

 

 

しかし、ここで取り上げている教採の面接は、集団から はみ出すかどうかということ以上に、気にされている部分があります。

「いっしょに働きたい」と思える人かどうか判断するための「あなたの情報」です。

とくに、次のようなことが挙げられます。

  1. 常識がある。
     
  2. 積極性がある。
     
  3. 業務を円滑に、効率よく遂行できる。
     
  4. 他者と協働して問題解決に取り組むことができる。
     
  5. 自ら考えたことを発言することができる。

 

つまり、学校や会社という組織の中で、協調性を保ったまま、いかに自分の長所を発揮できるか、というところを面接で見たいのです。

よく教採の説明会でも、「面接では、協調性、積極性、人間性を見ますからね」と言われます。

そのため、入学試験の面接と教採の面接は、行う意味が少々違うものなのです。

 

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面接で伝わる「あなた」のこと

ここまでお伝えしてきたように、面接によって、あなたの協調性、積極性、人間性などが総合的に判断されて評価が決められます。

では、協調性、積極性、人間性といった部分は、どのようなことをもとに 判断しているのでしょうか。

 

見た目や態度

教員は、全体の奉仕者であり、世間から厳しい目で見られがちです。

そのため、身だしなみに気をつけることは常識です。

 

ただ、面接当日は、「試験」ということもあり、どの受験者も、たいてい きちんとした服装で臨みます。

 

わたしの知り合いに、教採の面接官だった人がいます。

その知り合いから、試験当日の見た目については、ほぼ面接の評価に 差がつかないということを教えていただきました。

だから、シワのないスーツに身を包み、清潔感のある格好さえしていれば、OKということです。

 

であれば、見た目はパッと見られて 一瞬で評価されるだけの要素と言えます。

重点的に評価されるのは、質問に対する受け答えの態度教育に対するモチベーションだと思ったほうがよいでしょう。

 

積極性

最近の初任者教員は、積極性に欠ける人が多いと現場で聞きました。

教員は、自ら進んで行動しなければならない場面があります。

よって、現場は積極性に欠ける初任者教員に手を焼いています。

 

上司に言われてからしか動けないのは、児童生徒と同じです。

挙手で発言する場面や、自己アピールなどで、あなたが積極的に動ける人であることを面接官に伝えるとよいでしょう。

もし、伝えられる場面がなくても、ほかの魅力をアピールできればOKなので、気になさらないでくださいね。

 

あなたの人間性

これは、話す内容から分かることです。

言い換えると、謙虚な姿勢をもっており、伸びしろがあるかどうかということです。

 

学校は、今もまだ縦社会です。

そのため、上司から命令がされることがしばしばあります。

 

そこで、謙虚な姿勢がない先生は、

「なぜやらなければならないのですか?」

と、反発します。

つまり、この先生のせいで、業務が円滑に進まなくなってしまうのです。

これを防ぐために、自治体としては、謙虚な姿勢である人材がほしいわけです。

 

さらに、自分の信念をもつ人も好まれる傾向にあります。

とくに、子どもを大切にする芯の強さは教員になってからも活かされます。

 

謙虚さも、自分の信念もあるのであれば、それらを十分に伝えられるといいですね。

 

面接の話で気をつけるポイントは、こちらをご覧ください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

教採の面接試験、頑張ってください!

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