親知らず【抜歯】社会人になってから

今回は、社会人になってから、親知らずを抜いたときの話をします。

「親知らず抜歯休暇」があるといいなぁと思いますよね。

 

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社会人になってからの抜歯

歯医者さんでの診察

親知らずは、その名の通り、親元から離れたあとで 生えてくる永久歯です。

つまり、ほとんどの方が、社会人になってから、抜くかどうかを 考えなければならないということです。

 

しかも、歯を1本抜いただけで、体調が変わってしまうと言われます。

わたしも経験者なので分かります。

抜歯後の3日間は、まともな ご飯を食べられず、痛みと闘い続けました。

当時は、大学生だったので、アルバイトを休むだけで済みました。

しかし、腫れも 内出血もひどく、術後1週間は、人前に立てるような顔ではありませんでした

 

この痛みと内出血がひどかった抜歯については、次の記事でくわしく書かせていただきました。
参考になさってください。

 

会社の「休み」は何のため?

ひとことで「休み」と言っても、2種類あることを ご存知でしょうか?

「休暇」と「休日」の2つです。

 

「休暇」と「休日」の違いは?

「休暇」は、会社側から 与えられるもので、労働基準法でも定められています。

労働基準法 第39条

使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。

(引用:電子政府の総合窓口 e-Gov 労働基準法第39条)

 

これに対し、「休日」は、働く義務がない日とされ、会社の就業規則などで定められています。

 

「休日」の目的

「休日」の設定は、そもそも「休日」自体が少なかった、1940年代にさかのぼります。

この時代の日本人は、戦争で勝つための教育を受け、「休むのは惜しい」という考えをもっていました。

つまり、休むことなく、お国のために 働くことが望ましいとされていたのです。

 

1945年、第二次世界大戦が終わってからも、多くの日本人は休みが少なく、働き過ぎていました。

そこで、働き過ぎの日本人を休ませるために、少しずつ「休日」が増えていきました。

その後、先進諸国に比べて「休み」が少ないと言われ、ようやく週休2日制が当たり前になったというわけです。

いまだに、「休日」は表向きだけ あるように見せかけているところがあり、「ブラックだ!」と言われますね。

 

「休日」には害もある

とにかく、そうして休日が増えたことで、日本人は、いわゆる平日に集中して働くようになったと考えられます。

だから、平日の残業が あたり前になってしまったのではないでしょうか。

 

わたしの知り合いに、「休日は出勤するな」と、社員に言っている社長さんがいます。

その社長さんの話を聞くと、

「休日に出勤しないのはいいが、平日に夜遅くまで残って、仕事する者がいる。

 社長としては、早く仕事を終わらせてほしいのだが・・・。」

 

休みがあっても、仕事のしわ寄せが どこかに生じてしまうのですね。

 

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「働き方改革」のとらえ方

今では、「働き方改革」ということで、さらなる問題が生じてきています。

 

たとえば、会社の方針として、定時に帰ることを推奨したとしましょう。

すると、仕事量が多すぎる部署であれば、定時に帰れない人が出てきてしまいます。

また、個人に割り当てる仕事量に偏りがあることで、社員からは不平不満が出やすくなってしまいます。

 

こうした実際に起きている問題以外にも、大小の問題が生じることは言うまでもありません。

 

ただ、この「働き方改革」をよきチャンスと とらえるべきです。

 

たとえば、定時以降も会社に残ることで、良い評価を受けていたとしましょう。
(公的機関で、未だに このような古い考え方があるのが心配です。)

その評価の観点を変え、社内の仕事をやり切り、定時に帰ることを評価するのです。

 

これも、立派な「働き方改革」ではないでしょうか。

時間を区切って、社員の意識を仕事に集中させるのです。

それで社員から不平不満が出れば、その声を吸収する・・・。

これこそ、管理職(マネジメント部門)のやるべきことではありませんか?

 

「働き方改革」は、今まで はびこっていた、会社の悪い伝統を見直すことにつながります。

そして、重い腰を上げて、悪い伝統から脱却し、新しく良き伝統を築き始めるときなのではありませんか?

 

雇用者も、労働者も、気持ちよく仕事ができる環境・制度づくりをする時代なのです。

 

分かっていても、休めない

ビジネスマン

日本では、いまだ有給取得率が約50%にとどまっています。

理由はさまざまなものがあります。

「休むと、ほかの人に迷惑がかかるから休めない。」

「休むと、休み明けの仕事量が怖いから休めない。」

という声をたくさん聞きます。

 

本来、「お休み」というのは、効率よく働くことができるように設けられたものです。

心身の疲労回復、余裕をもった生活、精神的なゆとりとして、年次有給休暇やリフレッシュ休暇があるはずなのです。

さらに、アニバーサリー休暇なるものまで登場してきました。

これらの休暇が、きちんと目的を果たしているとは 言えないように思います。

きちんと 休みの目的が果たされるように、会社や社会全体で しくみを整えるべきです。

 

 

また、海外諸国に比べて、日本は、土・日・祝日にも働かなければならない人が多いように感じます。

きっと、貧困層のかたが 自分の時間や体力を削ってまで働かなければならない状態になっているからでしょう。

富裕層と貧困層の格差も、社会問題とされています。

この格差も、「お休み」について論じる場合には、外せない問題です。

 

ただ、海外諸国に行けば分かります。

日曜日は、多くの店がシャッターを下ろしているのです。

つまり、日曜日は、その国のほぼ全体で お休みをとっているということです。

日本では、あり得ない光景です。

ぜひ、一度、足を運んで ご覧ください。

わたしは、大学生のときに初めて目にしましたが、その光景に衝撃を受けました。

海外諸国に比べて、どれほど日本は遅れていることでしょう。

 

抜歯のための休暇を提案

歯が痛い人

前置きが長くなり、申し訳ありません。
本題に入ります。

 

親知らずにかかわらず、歯を抜いた後は、痛みと腫れで 苦しい思いをします。

それなのに、大切な休暇を抜歯でつぶしてしまっても良いのでしょうか?

 

休暇は、心身を休ませるために取得するものです。

苦しむのでは、休んでいるうちに入りません

だから、ふつうの休暇とは別に取得できるように設定しても良いのではないでしょうか?

 

ただし、抜歯手術をしない人が取得してしまっては、休暇の目的が違ってきます。

だから、抜歯後に処方される薬の袋や、手術前に渡される同意書をもって、「親知らず休暇」を取得できるものとするのです。

 

薬の袋にも、同意書にも、抜歯手術を受ける本人の名前や病院名が書かれています。

そのほか、抜歯手術であれば、病院で何らかの形で証明がもらえるはずです。

 

親知らずの抜歯手術であれば、ふつう1週間後に抜糸があります。

そのため、「親知らず休暇」は、1回につき最長7日間とするのがよいでしょう。

抜糸まで行うことができれば、術後の経過も順調だと言えます。

 

仕事が忙しくて抜歯できない

また、わたしの勤め先で、50代の上司がこう言っていました。

「抜歯したいと思い続けているのだけど、仕事が忙しくてね・・・。
 この年まで、抜歯できていないんだ。」

 

早い話が、仕事のせいで、抜歯できていない人がいるということです。

 

親知らずは、正しく生えていれば抜く必要がありません。

ただ、斜めに生えているなど、異常がある場合は、抜いたほうがラクだと言われます。

 

もし、正常に近い形で生えてきたとしても、歯磨きが不十分になったり、炎症を起こしやすかったりすることに変わりありません。

親知らずの周辺で炎症が起きると、抜歯した後と同じように頬が腫れあがります。

わたしの場合、耳の近くのリンパも腫れて、ひどく痛みました。

仕事が手に付かないほどだったので、早急に歯医者さんへ行きました。

 

この炎症の件については、次の記事でくわしく書かせていただきました。
参考になさってください。

以上のように、体に支障が出ては 仕事になりません。

会社側としても、社員に 急に休まれるのは困ります

さらに、休んだ社員の仕事をだれが行うのか、考えてみてください。

お察しの通り、同僚の負担が大きくなってしまいます。

 

休暇の人の仕事をどうするか

会議中のビジネスマン

では、会社側として、休暇を取得した社員の分の仕事をどうするか、考えていきましょう。

手立ては、いくつかあります。

同僚が代わりに行う

メリットは、同僚であれば、休暇をとる人の仕事内容を だいたい知っていることです。

そのため、違う部署の人が行うよりも、早く仕事を片付けられるでしょう。

 

その代わり、良い気持ちで休暇を取ることはできません。

つまり、「仕事が忙しくて抜歯できない」ということの解決はできていないのです。

きっと、これでは だれも親知らず休暇をとろうとしないでしょうね。

 

手すきの部署から1名連れてくる

1名欠けるのであれば、1名補えばいいという考えです。

仕事内容によりますが、人手が要る仕事であればあるほど、この考え方に魅力を感じるのではありませんか?

または、休暇をとった人の仕事を同じ部署の人が引き継ぎ、もっとも かんたんな仕事を ほかの部署の人に手伝ってもらうという形でも いいかもしれません。

 

抜歯までにすべての仕事を片付けておく

同僚が代わりに行わなくても済むようにする、
  かつ、
抜歯後に大量の仕事を行わなくてもすむようにする

これが 最善だと考えます。

 

抜歯までの期間で、計画的に仕事をこなし、自分の仕事量を0に近づけておくのです。

もしかしたら、「これは あたり前のことだ」と言われるかもしれませんね。

 

しかし、実際は、仕事量を0にしたところで、新たな仕事が出てきてしまう職種もあります。

そうした場所こそ、次の案はいかがでしょうか。

 

人材派遣を利用する

「社内では、どうしようもない・・・」

というのであれば、ほかの企業に頼っても良いのではありませんか?

たとえば、子会社があるのであれば、「1週間の仕事体験」みたいな感じで、人手を借りてくることもできるでしょう。

または、今や大規模になった人材派遣会社に頼っても良いかもしれません。

給与を相場よりも少し高めにすれば、すぐに働き手は見つかるでしょう。

この場合、抜歯まで ある程度の期間があり、引き継ぎをしなければならないことや、働き手が本当に見つかるかが定かではないということがデメリットです。

 

以上は、あくまで わたし個人の考えです。

が、心身を休められないときのための休暇があると、働き手は喜びます。

「親知らず休暇」について、前向きに考えていただけると幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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