初任者教員【服装】スーツを着るべき?
服装に悩まされるようになってきました。
とくに、スーツはどう着こなすのがよいか迷いますよね。
今回は、そんな「服装」に悩んでいらっしゃる 初任者教員・教師の方へ、スーツを着るべきか お伝えします。
人は見た目で判断される
まずは、このことを覚えておいていただきたいです。
何といっても、教員は、人の前に立つ仕事です。
子どもたちをはじめ、保護者の方々、地域の方々と、お話をする機会が多々あります。
ほとんどの人は、初対面の先生に対して、
「この人は、どんな先生なのだろう?」
と思い、あなたの情報を得ようとするはずです。
初めて会った方々は、あなたの情報を どこから得ていると思いますか?
そう、あなたの見た目や話し方、しぐさから、情報を得ているのです。
早い話が、言葉を発していなくても、あなたが「こんな先生だ」ということが分かってしまうのです。
一目 見ただけで、あなたのことが パッと判断されてしまうということです。
だから、気づかないうちに、「あなたなら信用できるわ」とか、「あなたは 苦手なタイプだわ」とか、勝手に感じ取られるわけですね。
わたしもそうですが、多くの人は、見た目で相手を判断しがちです。
そのため、「初任者教員ならば、しばらくの間、スーツで勤務するべきだ」と言われます。
ただし、スーツはきちんと着こなしてこそ意味があるものです。
そこで、きちんと着こなしたいあなたに、2万円~のオーダースーツをおススメします。
スーツを着るべきなのは初夏までか
では、「しばらくの間」というのは、どのくらいなのでしょうか?
1年間?
それとも、3年間くらいでしょうか?
わたしも、初任者教員だったとき、いつまでスーツを着るか迷いました。
スーツに慣れていない人は、正直なところ、堅苦しくて 肩が凝ってきませんか?
また、着替えなければならない場合、その時間が惜しくありませんか?
それらが原因で、業務に支障が出るくらいなら、いっそのこと、スーツをやめてしまうべきです。
ただ、スーツの着用をやめるいい機会があります。
それが、今のような季節の変わり目です。
春から夏にかけて 衣替えがあるように、教員全員の服装がガラッと変わるからです。
夏になると、学校でもクールビズがOKになります。
そのため、多くの先生は、スーツを着ると言っても、パンツやスカートだけになります。
男性教諭の場合は、ネクタイを付けずに、半袖のカッターシャツやポロシャツで勤務される方が多いです。
また、女性教諭の場合は、肌着が透けにくいカッターシャツや薄手のトップスで勤務される方が多いです。
この季節の変わり目でスーツをやめてしまうのが、もっとも違和感なく済みます。
スーツをやめても 着る場面では必ず着る
たとえ、これから、まったくスーツを着ないとしても、スーツを着るべきときは、必ずあります。
たとえば、保護者と面談するときや、出張のとき、始業式・終業式のときが挙げられます。
そうした場面で、スーツを着ていないと、絶対にその場で浮きます。
というよりも、教員としての常識です。
身だしなみを整えることは、社会人としての常識でもあります。
式典のような 特別な場面でこそ、保護者の方々は、先生を見た目で判断しがちなので、
「なんだ、あの先生は。服装がなっとらんな。」
なんて言われてしまうかもしれません。
せめて、スーツとまではいかないにしても、ジャケット1枚羽織るだけで、それっぽく見えるでしょう。
また、自分のロッカー内に、ホワイトシャツとジャケットを常備しておくという先生もいました。
自分なりに、いつスーツを着るべきか、考えてみてください。
最低限、着なくてはならないのが、始業式・終業式、保護者懇談会、PTA総会、出張、お客様対応のときですね。
ちなみに、卒業式や入学式は、スーツよりも礼服が望ましいです。
恥をかかないために詳しいことを知りたい方は、次をご覧ください。
スーツを着ないなら、何を着るべきか
「スーツの代わりに、何を着たらいいのでしょう?」と、若手の先生に訊かれたことがあります。
はっきり言って、私服でよいのです。
清潔感があり、極度な肌の露出さえなければ、何ら問題ありません。
男性であれば、ポロシャツやホワイトシャツに、スラックスという定番の組み合わせでOKです。
女性であれば、ホワイトシャツなどのトップスに、スカートまたはパンツという組み合わせでOKです。
ただし、着るべき服装は、学校によって違います。
進学を目指す高校は、ほかの学校に比べて 「教科内容を教えること」が中心になるため、私服の先生が多く見受けられます。
とくに、私服は、女性の先生に多いです。
わたしの経験では、初任者教員以外の女性教諭が全員、私服で勤務されていた学校がありました。
さらに、わたしが勤務していた ある学校では、夏に スカートをはいている先生が多かったです。
どの先生も、清潔感があり、目立ちすぎない服装でした。
これに対して、少し荒れた高校になると、教職員全員が 「スカートではなく、パンツ(ズボン)をはくように」と言われます。
これは、生徒が起こした問題に次々と対応しなければならないからです。
また、危険から自分の身を守るためにも、動きやすい服装が推奨されています。
では、小学校や中学校は、どうでしょうか。
実は、高校の先生と違い、通勤する時と、勤務中の服装を変える先生がほとんどです。
しかも、着替える服装は、いわゆる私服ではありません。
通勤のときは、比較的にカッチリした格好で、学校に到着すると、ラフなジャージ姿になる先生が多いのです。
小・中学校では、毎日、何が起こるか わかりません。
良からぬことを企んでいたり、喧嘩が起こったりと、すぐに子どものところへ 駆けつけなければならない場面が多いのです。
だから、ジャージのような、動きやすい服装の方がよいと考えられています。
秋になったら、スーツに戻す?
夏が終わるころには、子どもたちも含めて、先生の服装に見慣れているでしょう。
そのため、スーツに戻さなくても、違和感はないと考えられます。
むしろスーツに戻すと、「今日はスーツなんだね」と子どもから言われると思います。
スーツを着たければ戻す、くらいに軽くとらえれば大丈夫です。
わたしは、スーツを着ていた方が 落ち着くタイプの人間です。
そのため、1年を通して、ずっとスーツを着ます。
スーツには、スーツの良いところがあります。
もちろん、良くないところもあります。
それらを受け入れて、スーツを選ぶか、それらを受け入れずに私服を選ぶかは、あなたの自由です。
だから、秋になってスーツの上着を着始めてもよいと思いますし、ホワイトシャツにカーディガンを羽織って授業してもよいと思います。
スーツのメリット・デメリット
メリットとデメリットを挙げてみました。
スーツを着続けようか迷うかたは、参考にしてみてくださいね。
ちなみに、わたしはスーツを5着(月火水木金の分)持っています。
スーツ着用のメリット
- たとえ見た目で判断されても問題ないこと
- 子どもに対して、身だしなみを指導しやすいこと
- いざという時の保護者対応にも焦らず済むこと
- カッターシャツやネクタイで遊べること
(色や模様を変えられること)
- 朝、何を着ようか迷わずに済むこと
(時短になること)
- スーツを着ることで、「いい大人」の雰囲気が出ること
スーツ着用のデメリット
- 堅苦しくて、肩が凝りやすいこと
- 動きにくいこと
(最近はストレッチ素材のスーツも見かけます)
- 暑い季節に着るのは適していないこと
- スーツのバリエーションが限られること
- アイロンやプレッサーを使って、しわ伸ばしが必要なこと
- クリーニングに出す必要があること
- 着まわすために何着か持っていなければならないこと
- 1着の値段が比較的に高いこと
体調を管理するためにも、ぜひ 職場での服装を見直しましょう。
そして、初任者教員としての1年を乗り切りましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。