【親知らず】抜歯は痛くない!その後が大変!

成人になるころに生えてくる「親知らず」、抜こうと思ったことはありませんか?

今回は、親知らずを抜く前に、頭に入れておくべきことをまとめました。

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親知らずってどんな歯?

名前の由来

親知らずとは、もっとも遅く生えてくる奥歯のことです。

前歯を「1番」として、喉の方向に向かって数えていくと、8番目に位置する歯です。

正式には、第三大臼歯(きゅうし)と言います。

別名、智歯(ちし)と言います。

このような名前があるのに、なぜ親知らずと呼ぶのか・・・。

気になったので、調べてみました。

子どものころに生えそろう永久歯は、ふつう中学生や高校生前後で生えそろいます。

ところが、最後の永久歯として生えてくる親知らずは、生える時期が20代前後と遅めです。

20代といえば、親の手から離れ、自立へと向かっている真っ最中ですよね。

そのため、親と離れて暮らす人も多いのではないでしょうか。

そうして、親に知られることなく 生えてくる歯だから、「親知らず」と言われています(諸説あります)。

 

親知らずのイヤな特徴

親知らずは、正常に生えてくれば、上下左右合わせて4本あります。

しかし、多くの現代人の骨格からすると、親知らずが生えてくるスペースはほとんどないのが現実です。

だから、親知らずが正常に生えてくる人は、以前と比べて少なくなっています。

これは、まさに、ヒトが小さな進化をしている証拠です。

親知らずを使わなくても生きていけるから、少しずつ親知らずが退化していっているのです。

長い目でみると、親知らずは、ほとんどのヒトで生えることがなくなるでしょう。

最近の子どもには、親知らずどころか、前歯から数えて7番目の奥歯(永久歯)すら生えてこない子がいるほどです。

これには驚きましたよ。

このことからも、ヒトのあごの骨が退化していることがわかります。

あごの骨が小さくなると、奥歯が生えるスペースがなくなってしまうためです。

歯を見せるしまうま

あなたは、毎日 やわらかいものばかりを 食べてはいませんか?

適度に硬いものを口にして、よく噛むようにしましょう。

噛む目安は、1口で30回と言われます。

わたしは、小学校のころからこう言われて育ちました。

やわらかい食べ物だと すぐに噛み終えてしまうので、フランスパンや乾燥させた小魚、グミといった、硬めの食べ物をよく噛むようにしていました。

そうすれば、あごの骨は丈夫になっていきます。

身近に小・中学生がいらっしゃるのであれば、噛み応えのあるおやつなどを用意してあげるとよいでしょう。

きっと、その子の将来に活きてきます。

さらに、親知らずが正常に生えてきたとしても、人によって悪影響を受ける場合もあります。

せまいスペースに無理矢理 生えてこようとするため、歯並びが悪くなったり、磨き残しが多くなったりします

親知らずという歯は、7番目に位置する奥歯のさらに奥に生えてくる歯です。

ふつうの歯磨きでは、なかなか十分に磨けません。

だから、親知らずは虫歯になりやすく、炎症を起こしやすい厄介者なのです。

 

生える時期は人それぞれ違う

わたしは、中学生のときに、7番目にある奥歯まで、すべて永久歯に生え換わりました。

母には、まわりの子に比べて早いほうだと言われました。

だから、親知らずも早く生えてくるのかと思っていましたが、なかなか生えてきませんでした。

そのまま時が経ち、大学1年生の初めに、やっと親知らずが生えてきました。

最初は痛みがなく、鏡で口の中を見て、気づきました。

「やっと生えてきたか」という感じでした。

親知らずは、高校生のときから生える人もいれば、一生涯 生えてこない人もいます。

人それぞれ違って、いつ生えてくるか分からないのが、親知らずの怖いところですよね。

 

親知らずは、痛くなりやすい?

わたしは、大学2年生になったとき、生えかけていた親知らず周辺に、痛みを感じるようになりました。

行きつけの歯医者さんに診てもらうと、

「親知らずが生えてくるスペースがせますぎるね」

と言われました。

そして、無理矢理 生えてこようとして、ほかの歯を前歯側に押しているから、痛みを感じたのだろうと言われました。

このことから言えるのは、やはり、親知らずが生えられるスペースがないと、痛くなりやすいということです。

人によりますが、親知らずが横向きに生えたり、反対のあごの骨側を向いて生えようとしたりする場合もあります。

痛みを感じる原因は、次の3パターンです。

  1. 生えるときに、歯茎がめくれるから
  2. 生えてきて、ほかの歯に圧力をかけてしまうから
  3. 細菌などにより、炎症が起きているから

わたしは、大学2年生のとき、痛みがあった 右下の親知らずだけ、抜くことにしました。

親知らずを抜くと、2週間は痛い

親知らずを抜くならいつがいい?

歯のレントゲン

親知らずを抜くなら、若いうちが良いと言います。

こう言われる理由は、ちゃんと存在します。

親知らずを抜いた後、その穴がふさがるまでに何日かかると思いますか?

皮膚だと1日あれば、かさぶたができますよね。

抜歯の場合、傷口がふさがるのに、およそ1週間は必要だと考えられています。

その周辺の歯肉部分まで治すには、およそ1か月かかると言われます。

口の中は、皮膚に比べて水分が多く、傷口をふさぎ、粘膜を再生させるのに長い時間がかかるのです。

また、親知らずを抜いた後は、傷口ができるだけではありません。

親知らずの根っこがあった あごの骨も、穴があいた状態になります。

あごの骨の穴を完全に埋めるには、3か月以上もの時間が必要です。

このあごの骨の再生スピードは、年をとるほど遅くなってしまいます
傷口の再生スピードも同じです。

だから、中高年になってから抜歯すると、この穴がふさがるのには、とても長い時間がかかると予想できます。

その間に、傷口から細菌が入りこんで、炎症を起こしかねません。

こうして、年をとってからだと、抜歯のリスクが大きくなります。

抜歯した上に、炎症が起きて、さらに痛い思いをするのはイヤですよね。

炎症が起きてしまうと、余計な治療費用もかかりますし、お財布も痛いです。

だから、20代のうちに、役に立たなさそうな親知らずは、抜いておくべきです。

ただし、親知らずがあごの骨のに埋もれている人は、話が変わってきます。

そうした人は、一生涯 親知らずが生えてこないことが予想されます。

この場合、無理に親知らずを抜かないほうがいいです。

 

抜くなら、後のことを考えてから

だからこそ、さっさと生えてきた親知らずを抜いて、痛みを一瞬で終わらせたほうがいいです。

そのあとの痛みのない生活は、気持ちのよいものとなるでしょう。

しかし、「痛みを一瞬で」と言いましたが、経験者のわたしから言わせてみると、抜いた後の2週間はひどい痛みが続きました

抜いた次の日は、起き上がれないほど、体調が悪くて何もできませんでした。

さらに、わたしの場合は、内出血がひどく、あごの右側が真っ青になりました

このときは大学2年生で、飲食系のアルバイトをしていました。

しかし、顔の右側が腫れて、内出血した状態だったので、店長に「そんな顔じゃ接客できないね。」と言われてしまいました。

この経験からお伝えしておきたいことは、抜歯後2週間は、予定を入れないようにすることです。

もし、抜歯の予定を入れるのであれば、その後2週間の予定がなさそうなときに、入れるのがベストです。

学校やアルバイトはもちろん、仕事やデートも入れないことを強く勧めます。

もし、抜歯のあと、傷口から細菌が入って化膿したら、さらに顔が腫れて痛くなります。

まるで、おたふく風邪にでもなったかのように…。

 

抜歯自体はまったく痛くない

抜歯自体を心配されるかたがいらっしゃいます。

しかし、局所麻酔をするので、まったく痛くもかゆくもありません
ウソではありません。

ただ、あごの骨を機械で削ったり、歯を割ったりする生々しい音と感覚だけは分かります。

手術中は、

「あぁ、口の中で何かされているな…」

という変な感じです。

 

抜歯が終わって麻酔が切れたら激痛

「抜歯が終わりましたよ~」

と言って、お医者さんは、わたしの親知らずを見せてくださいました。

3つのパーツに分けられたその姿は、とてもちっぽけなものでした。

「こんな小さいものに苦しめられるヒトって、なんて哀れな生き物なんだろう…」

と思いました。

そんな余裕も つかの間です。

麻酔が切れると、じわりじわりと痛みがこみあげてきました。

そして、その日の夜には、

「痛いーーーッ!!」

大学生でしたが、あまりの痛さに泣き叫びましたね。笑

わたしの場合、これが3日間続きました。

抜歯は、術中が痛いのではなく、術後が激しく痛むのです。

 

抜歯のあとの抜糸

痛みがようやくおさまり、日常生活に支障がなくなったころ、もう一度、病院に行くことになります。

これは、抜歯をした人なら誰もが行くことになる術後の過程です。

親知らずの摘出は、手術です。傷口を縫合してくれます。

抜歯をしたら、そのときに使った糸を、抜いてもらいに行く必要があるのです。

抜糸は、術後1週間が目安です。

 

親知らずを抜くなら

先ほども述べましたが、親知らずを抜かない方がいい人もいらっしゃいます。

もし、異常があって、抜く必要があるとき、次の3つのポイントを参考になさってください。

  1. 若いうち(できれば20代)に抜いてしまうこと
  2. 歯の頭が出てきたら、抜く検討をすること
  3. ちゃんとした歯科で抜いて抜歯後の治療もしてもらうこと
歯

人生で虫歯の痛みを経験したことがなく、小学生のときに「歯の優良児童」であったわたしでも、親知らずばかりは、どうしようもありませんでした。

そして、親知らずによる、智歯周囲炎も経験しました。

痛みが続くのは気が散ってしまいますし、なによりご飯をおいしく感じられません。

だから、痛みの原因になりやすい親知らずとは、できるだけ早めにお別れしておくことを強く勧めます。

ただし、生えかけている親知らずに限った話です。

決して、すべての人が、すべての親知らずを抜かなければならない というわけではありません。

 

あなたも、歯を大切にして、健康にお過ごしください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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