教採【不合格】もしダメだったら…
暑い夏は、先生のタマゴたちにとって、もっともアツいシーズンです。
今回は、そのアツい夏が終わって、教採の結果が発表されたあとのことについて お伝えします。
教採の発表がダメだったら…
まずは、気持ちを落ち着かせましょう。
旅に出てもいいですし、あなたの好きなことをして、気分を上げるように努めましょう。
気が滅入っている状態で、次のステップに進むのは危ないです。
気分転換も、社会に出たら必要なことですよ。
ただ、長々と引きずっていては、ほかの方々に追い抜かされて、いいチャンスを逃してしまいます。
年が変わるくらいまでに、気持ちをリセットして、また目標に向かって走り出しましょう。
道はあなたが拓く
たとえ、教員採用試験の結果が良くなくても、あなたが先生になりたい気持ちは、そんなことで折れるようなものではないでしょう?
であれば、自分で自分の道を切り拓いていくだけです。
正規で教員になれなくても、常勤講師・非常勤講師という道があります。
私立学校の教員として、また別の採用試験を受けた友人もいます。
または、大学院に進学するというのも、ひとつの手です。
さらに教育学や専門科目を極めることに重きを置いてもいいかもしれません。
わたしも、教採を受け、結果が出る前から、大学院に行くつもりで次の勉強をしていました。
大切なのは、あなたがどうしたいか
率直に、あなたは、どうしたいですか?
「教員になりたい!」
「子どもと接したい」
「大学院に行って勉強したい」
「民間企業でもいいから働きたい」
人は、目標があるから大きくなれます。
まずは、あなたの目指すところをはっきりさせることです。
とくに、今回は、「教員を目指す方」に向けて書いている記事なので、
「教員になりたいけど落ちた」
というあなたに今後の道しるべを残しておきます。
参考になれば幸いです。
とにかく教員になりたいなら講師登録
たとえ教採がダメだったとしても、翌年度から教員として勤めることはできます。
常勤講師や非常勤講師として、働けばよいだけです。
とくに、小学校・中学校では人手が足りていないのが現状です。
休職者も多く、いきなり担任として 子どもの前に立つこともあります。
講師であっても、子どもからすればひとりの大人であり、ひとりの先生です。
そこに「教諭」や「講師」は、関係ありません。
気にしているのは、あなただけです。
お給与も、常勤講師なら、初任者教諭とあまり差はありません。
だから、とにかく先生をしたいのであれば、各自治体に講師登録をして、連絡を待つのみです。
条件を選んでいると、ほかの人が講師として雇われてしまうことがあるので、あまりこだわらない方が無難です。
働けるだけラッキーだと思って勤務校に行くといいでしょう。
ちなみに、次年度に教員採用試験を受ける場合、常勤か非常勤かによって、違うことがあります。
次のメリットとデメリットを参考にしてください。
・常勤講師
メリット:採用後、即戦力になれる。
(現場経験を積めるから)
デメリット:試験勉強の時間が確保しにくい。
(日常の業務量は正規教員と変わらない)
・非常勤講師
メリット:試験勉強の時間が確保できる。
(基本的に授業や採点を行うだけ)
デメリット:採用後、即戦力にはなれない。
(学校全体に関わらないから)
知り合いに、常勤講師だった先生方がいます。
その方々の話を聞くと、やはり、常勤講師をしながらの教採勉強は難しいことが分かります。
とくに、新たな教材の作成に追われていたと言います。
そのほかにも、日常業務として、子どもたちの指導もありますし、職員会議にも出席しなければなりません。
中学や高校では、部活動の指導も任されます。
はっきり言って、これで常勤講師の優遇措置がなければ、やっていられない仕事だそうです。
これに対して、非常勤講師だった先生にも 話を聞きました。
この先生は、非常勤講師として、2校を掛け持ちしていました。
それでも、時間的な余裕があり、十分に試験勉強することができたといいます。
また、業務内容としては、授業や採点をするだけでよいので、気持ち的にもラクだと言っていました。
難点は、生活するのに必要最低限しか稼げないことだそうです。
確かに、1時間あたり2,700円の給与をもらっていたとしても、1週間(8時間勤務)で21,600円、1か月で86,400円となります。
ボーナスはありませんし、基本的に授業のない日は給与がゼロなので、年間(10か月分)で計算すると、86万4000円が年収になります。
年収で見てみると、本当にギリギリな生活だということがお分かりいただけるかと思います。
時間的には余裕があっても、金銭的には余裕がないのが非常勤講師の特徴かもしれませんね。
講師にもなれなかったら…
講師登録したとしても、必ず講師として働けるという約束はされていません。
探している学校の条件に合わなければ、いっこうに連絡は来ないのです。
多くの場合は、3月末までに 学校から直接 連絡があります。
その後、面接という形で、その学校を訪れます。
面接のやり取りなどで とくに問題がなければ、そのまま講師として勤務することが決まります。
私立学校の場合は、何人かを面接し、その中からもっとも適した人物が選ばれます。
そのため、面接したからといって、採用が決まるわけではありません。
ご注意ください。
さて、来年度、講師すらできなさそう…
そうなれば、あなたは、どう行動しますか?
とりあえず、ハローワークなどに行って、職を探しましょう。
もしかしたら、市町村単位で、非常勤講師の募集を行っていることもあります。
各市町村 公式ホームページを見て、確認するのもひとつです。
学校で講師をすることができれば、次の採用試験で何かしらの優遇措置がある自治体もあります。
であれば、ぜひとも 学校関係で仕事についておきたいところです。
ただ、「社会人選考枠」が設けられている自治体がありますので、フリーターをしているよりも、一定の職に就いていた方が良いと考えられます。
一定の職というのは、「正社員」ということです。
塾でも、スーパーでも、勤め先は どこでも構いませんが、正社員採用で働くということです。
なかなか難しいかもしれませんが、できるだけ幅広い条件設定で、働けそうな場所を探すべきでしょう。
あなたが積み重ねていく日々は、決して無駄にはなりません。
最後まで、あきらめないでください。
前を向き、夢を叶えましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。