初任者教員【引っ越し】注意すべきポイント3つ
この春から「先生」としてご活躍されるかたに、気をつけていただきたい引っ越しのポイントをまとめさせていただきました。
ちなみに、わたしも教員生活の経験者です。
他の都道府県から引っ越してきました。
ポイント1:赴任校との距離は3km
勤務場所となる学校から、近いところにしますか?
それとも離れたところにしますか?
まずは、赴任校からの距離を決めておくのが、引っ越しのマストポイントです。
距離が近いと、通勤はラクですが、プライベートは筒抜けになると言っても過言ではありません。
ある先生は、生徒に家を特定され、洗濯物のチェックをされていたと聞いたことがあるくらいです。
一般人と同じように生活していても、先生になれば、恥ずかしく思うことも多々あるでしょう。
また、距離が遠いと、プライベートは確保しやすい反面、通勤に時間がかかって精神的に疲労しやすいです。
わたしの経験からすると、通勤に片道30分は かけていられません。
保護者の対応などをしていると、夜9時に学校を出ることもふつうにあります。
そこから家に帰るのに30分かかり、さらにそこから夕食、入浴を済ませなければならないとなると、学校に泊まりたくなるほどになります。
しかも、朝早くに部活動を行わなければならないとき、睡眠時間を削って、通勤時間にあてなければなりません。
先生が引っ越すときの苦労が、この赴任校との距離にあります。
個人的には、赴任校から2km以上4km以内が距離的に通いやすいと感じます。
わたしが初任校に勤めていたときは、片道2.5kmのところに引っ越して生活していました。
片道2.5kmであれば、10分もかかりません。
また、通勤経路を見直した結果、家を出て職員室にたどり着くまでが最短15分だった記憶もあります。
赴任校から3km程度が もっともおススメする距離です。
ポイント2:最寄りの公共交通機関が徒歩圏内
多くのかたは、車通勤になると考えられます。
しかし、採用される自治体によっては、「初任者のうちは公共交通機関を利用せよ」というお達しが来る場合もあります。
わたしの自治体では、研修に参加するときだけ、車の使用が禁止されていました。
酷い話です。聞いていただけますか?
わたしの自治体では、とある研修センターまで行って研修を受けることが決まりになっていました。
その研修センターまでは、車であれば高速道路を利用して1時間で済みます。
ふだんの通勤が10分であるわたしからすると、その6倍もかけて研修に参加させられていたわけです。
しかし、その当時、車の使用は禁止されていました。
片道2時間以上かけて、公共交通機関で研修センターに向かうわけです。
つまり、ふだんの12倍もの時間をかけて研修に行かされていたのです。
たとえ、前日の夜に保護者対応で帰りが遅かったとしても、翌朝は、いつもより2時間も早く起きなければならないという苦痛・・・。
そうした時間的な苦痛だけではありません。
朝の通勤ラッシュ時にかぶる電車に乗らなければ、研修に行けないのです。
研修の受付時間は、朝9時半まででした。
満員電車で、もみくちゃにされるため、学校外でも行える業務すらできません。
研修センターに着くころには、もう疲労困憊です。
はっきり言って、研修どころではありません。
それを教育委員会は知らなさ過ぎです。
そうした理不尽な申しつけをしてくるのが常なので、覚悟しておいてくださいね。
で、話をもとに戻しましょう。
車で通勤するとしても、公共交通機関の近くの家を借りるのがよいです。
先の車の使用が禁止される場合もありますし、そもそも雪などで車が出せないという場合も考えられます。
さらに、教員は、よく飲み会を開きたがります。
したがって、お酒を飲んでも帰れるように、バス停や駅の近くに家があると、かなり便利です。
赴任校からの遠かったとしても、最寄りのバス停や駅が徒歩5分圏内にあると良い物件と言えるでしょう。
ポイント3:帰り道にあるスーパーが左手側
これは、わたしが通っていた大学の教授に教えていただいたことです。
朝はなぜか小忙しく、赴任校に向かうとき、どこかに立ち寄ることは少ないです。
もし立ち寄るとするなら、コンビニエンスストアくらいでしょう。
しかし、帰り道には気をつけてほしいポイントがあります。
その効果が表れるのは、とくに疲れた日の夜です。
想像力をはたらかせてください。
学校から家へ帰る途中で、夜ご飯を調達するとしましょう。
そのとき、道沿いに2つのスーパーがあります。
1つは対向車線側にあり、もうひとつは今走っている車道側にあります。
さて、疲れているあなたは、わざわざ右折して、対向車線側にあるスーパーに入ろうとするでしょうか?
答えは、「いいえ」でしょう。
対向車線側にスーパーがあると、疲れきっている体に、さらなる負荷をかけてしまいます。
頑張って仕事をこなす、あなたの体がかわいそうです。
であれば、夜ご飯をかんたんに手に入れるため、帰路の左手側にスーパーやお弁当屋さんがあると非常に便利です。
学校からの通勤ルートも考えながら、引っ越し先を決めてみてくださいね。
最後に、ひとつだけ…
初任給は、およそ20万円です。
そこから考えるに、家賃は、共益費込みで6万円以内に収めたいところです。
家賃も手ごろで、ポイントを3つともクリアしていたとしても、何か納得のいかない物件であるならば、避けた方がよいでしょう。
わたしの場合、「ゴミ」は、気になるポイントでもあります。
ゴミの分別方法が自治体で違うことや、ゴミを出す場所が近くにあるのか、また、臭わないのかなど、気になることは いくらでも挙げられます。
だから、きっと あなたも物件を見ていれば、ほかの気になる点も出てくるはずです。
とくに問題がなければ、初任の学校には、3年以上勤めることになります。
長い目で見て、あなたにとって 最良の物件を選んでくださいね。
参考になれば幸いです。
お読みいただき、ありがとうございました。