教育実習【自己紹介】心をグッとつかむならコレ!

これから教育実習に行かれる方に向けて、心を引き付ける「自己紹介」のポイントを 元教諭(実習指導担当者)が紹介します。

例文も紹介しておりますので、ご自由にお使いください。

この記事で分かること
・先生への自己紹介は、端的に話すこと
・児童生徒への自己紹介は、身近に感じるように話すこと
笑いを取ろうとしないこと
・誰でも使える自己紹介の例文

 

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自己紹介の基本

助言・指示する人

自己紹介をするとき、相手が誰であっても、話すべき最低限の情報があります

教育実習の指導担当教員から、話す内容を指示された場合は、それに従って話せば大丈夫です。

ただ、実習校によっては、内容を指示されないことがあるため、基本的に話すべき あなたの情報を挙げておきます。

 

  • 名前
  • 出身学校 (大学名など)
  • 実習担当教科
  • 実習担当クラス
  • 実習への意気込み

 

以上は、相手が誰であっても 伝えておくべき あなたの基本情報です。

これだけでもスラスラ言えるようにしておくと、かっこいいですよ。

 

相手が先生の場合

先生を相手にして自己紹介する場面は、次の2パターンあります。

全職員に話す

実習の初日に、職員朝礼や職員会議といった、多くの職員が集まる場で挨拶をします。

先生方に注目されて、緊張されると思いますが、先ほどの基本情報をスラスラ言えれば十分です。

 

逆に、もたついてしまうと、悪い印象をもたれてしまうことがあります。

 

(早く話してよ~)

と内心で思われている先生方もいらっしゃいます。

 

とくに職員朝礼(朝の打ち合わせ)では、時間がないことがほとんどです。

朝の小忙しさについていけるよう、自分なりに練習をしておくとよいでしょう。

30秒程度で話せるようにまとめてから臨むと、好印象です。

 

教員個人に話す

指導担当教官や同じ教科の指導をしている先生方に、直接あいさつをして回ります。

あいさつ回りと言っても、「◯週間お世話になります。ご指導よろしくお願いいたします。」という かんたんなものです。

こちらも手短に行いましょう

 

また、話をする前に「今、お時間よろしいでしょうか。」という一言をつけると、印象がグッと良くなります

あいさつするときだけではなく、何か話をしたいときは、この言葉をつけるだけで、相手のことを思いやる気持ちが表せます。

 

指導を担当してもらう先生には、とくに丁寧にあいさつをしておいてください。

指導教官も人間ですから、このときの印象付けで、実習中の対応が変わることがあります。

 

相手が児童生徒の場合

授業

教員を相手にするあいさつとは違い、子どもたちを相手にするときは、一人の先生として話すように心がけましょう。

早い話が、「あなたの言葉で、子どもたちが影響を受ける」という自覚をもつことです。

 

そのため、いい言葉も悪い言葉も、そのまま子どもたちは受け取ります。

冗談半分は通じないものと思ってください。

 

子どもたちを相手にするときも、次の2パターンが挙げられます。

全体の場で話す

全体の場で話すときは、身なりを整え、明るく堂々と話すことが大切です。

「堂々と」は、胸を張り、威厳ある態度を見せることです。

ときどき姿勢が悪い方がいらっしゃいますが、姿勢が悪いと 印象が暗めになってしまいます。

そのような先生に、子どもたちは「ついていきたい」とは思いません。

 

また、話す内容も、前向きで明るい内容にしてください。

ただ、教育的に正しくないことを言うのはおやめください

 

たとえば、次のようなことを言った実習生がいました。

「僕は、中学生のときから、とくに勉強も部活も頑張ることなく過ごしてきました。

 そんな僕でも、こうして皆さんの前に立てています。

 だから、頑張らなくてもやれることはあります。」

時代の流れを反映したかのような発言ですね。

その当時、この発言は、教員の間で問題になりました。

 

頑張らなくていいというのは、全体の場で伝える必要のないことです。

こうした、教育的に正しくないことを平気で言ってしまう実習生は、配慮が足りません。

やる気がなく、心身ともに壊れそうになっている子に向けてなら、言ってもいいかもしれませんが。

一人の教員として、教育的に正しいことを伝えられるように心得ておきましょう。

 

実習先によっては、放送で全校児童生徒に自己紹介することもあります。

昨今はコロナウイルスによって、全校集会をすることを避ける学校もあります。

放送の場合は、声のトーンや抑揚だけで「あなた」を伝えなければならないので、意外と難しいです。

噛まないに越したことはありませんが、噛んでしまったとしても、気にせず、堂々と話を続ければ大丈夫です。

焦ると声の調子が変わってしまう人は、要注意ですね。

 

クラス・学年で話す

全体の場で話す機会がなかったとしても、担当クラスでは、自己紹介必須です。

担当することになったクラスの子どもたちは、担任の先生がもう一人増えたような感覚で、喜んで迎え入れてくれることでしょう。

できるだけ早く、先生として馴染むためにも、最初の自己紹介は大切です。

 

ポイントは、「先生らしさ」と「とっつきやすさ」の両方をアピールすることです。

 

先生らしさとは、指導する立場にあるという、威厳ある姿を見せることです。

これは、自己紹介のときの口調や態度で示すことができます。

 

とっつきやすさは、児童生徒に親しみやすい姿を見せることです。

話し方や話の内容で、親近感を抱かせることができます。

 

また、クラスだけではなく、もしかしたら、学年全体の場で自己紹介することがあるかもしれません。

そのときも、クラスで行う自己紹介と同じように、「先生らしさ」と「とっつきやすさ」をアピールしましょう。

 

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自己紹介の例文

わたしが何人もの教育実習生を見てきた中で、「おッ!」と思わされる自己紹介は、ほんの一握りでした。

あなたは、その少数に入って、先生や子どもたちの心をグッとつかみましょう。

それでは、自己紹介の例文を紹介します。

先生に対して

以下の必要な基本情報を伝えればOKです。

  • 名前
  • 出身学校 (大学名など)
  • 実習担当教科
  • 実習担当クラス
  • 実習への意気込み

○○大学 ○○学部 4年、鈴木 一朗と申します。

専門教科は国語、担当クラスは1年2組です。

理想の教員像に少しでも近づけるよう、先生方の教えを胸に日々励んでまいります。

3週間という限られた期間ではありますが、ご指導ご鞭撻のほど よろしくお願いいたします。

 

子どもに対して

必要な基本情報に加えて、趣味や好みを伝えると、子どもはあなたに興味をもってくれますよ。

  • 名前
  • 出身学校
  • 担当教科
  • 担当クラス
    (担当クラスで言う時は不要)
  • 趣味
  • 好きなもの
  • 実習への意気込み

1年2組の皆さん、初めまして!

わたしの名前は、探羅 衣譜です(名前を板書する)。

専門教科は国語です。

7年前にこの学校を卒業したので、校長室前の表彰状に私の名前があります。

気になる人は、探してみてください。

 

好きなことは、体を動かすことです。

特に、バドミントンが好きです。

そのため、実習中に担当する部活動も、バドミントン部です。

ちなみに、バドミントン部の人は いますか?(軽く手を挙げ、教室を見渡す)

(部員がいたら)よろしくお願いしますね。

 

その他のマイブームは、ハーブを育てることです。

バジル、ミント、イタリアンパセリをプランターで育てています。

小さくてかわいいハーブを育てていると、とっても心が癒されますよ。

初心者でもかんたんに育てられるので、興味がある人は、後で聞いてくださいね。

 

わたしは、ここにいる1年2組の皆さんや、担任の○○先生から 様々なことを教えていただき、立派な先生になれるよう一生懸命 勉強します。

3週間という短い間ですが、よろしくお願いします!

以上が例文です。

上記の例文を あなた用に改変して、自己紹介のときに使ってください。

 

 

また、自己紹介だけではなく、教育実習自体が不安な方は、こちらを持っておくとお守りになるでしょう。

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話してはいけないこと

胸の前でバツを作る人

少し「自己紹介」とは離れますが、話すべき内容の反対に、話してはいけない内容があることも伝えておきます。

ときどき、言ってはいけないことを話してしまう実習生の方がいらっしゃるので、あなたは気をつけてくださいね。

 

  • 言葉遣いの悪い言葉
    「○○しろよ!」
    「バカだなぁ」
    といった、児童生徒を侮蔑する発言は禁止です。
    暴言はもってのほかです。
     
  • 児童生徒や先生の悪口
    「△△君は頭悪いよね」
    という子どもへの悪口や
    「□□先生って非効率的で頭にくるわ」
    という先生への悪口は、実習現場で言ってはいけません。
    誰かが聞いているからです。
    思うのは勝手ですので、心の中だけでつぶやきましょう。
     
  • 児童生徒の個人情報
    名前、誕生日など、その個人を特定できる情報は、第3者に漏らしてはいけません。
    これは、学校の内外に関係なく、個人情報保護法の観点から禁止されていることです。
    また、教員の場合、秘密保持義務が定められていることも覚えておきましょう。
     
  • 児童生徒の身体に関わること
    スリムだとか、太っちょだとか、身体のことに関して、とやかく言ってはいけません。
    体系の内容は、自虐ネタのつもりで話される実習生も、ときどきいます。
    ただ、そのとき、同じような体系をしている子どもも、指をさされてしまうことを知っておくべきです。
    その子どもは、実際に気まずそうな顔をしていましたから。
    その他にも、個人差のあること(髪の性質や肌の色)については、あまり話さないようにしましょう。
     
  • わいせつな内容
    「ファーストキスは中学生のときにしました」
    などという控えめな内容も含めて、言わないようにしましょう。
    ただ、思春期 真っただ中の子どもたちは、この手の内容に興味があることがあります。
    そのため、実習の序盤で、質問攻めに遭うことがあります。
    「いつしたの?」
    「どこでしたの!?」
    これらの質問を上手に かわすには、そのような内容に動じないことが一つの対処法です。
     
  • 違法なこと
    「お酒を飲んでみたら?」
    「タバコ、うまいよ」
    などという、違法行為を勧めるような発言も禁止です。
     
  • バレるようなウソ
    わたしが教員をしていたとき、子どもたちのことを考えて、ウソをついたことが何度かあります。
    だから、ウソをつくなとは言いません。
    ただ、かんたんにバレるようなウソをつかないということは、頭の片隅に入れておいてください。
    ウソだとバレると、一気に信頼は薄くなってしまうからです。
    実習が かなりやりづらくなりますので、気をつけてください。

 

以上の話してはいけない内容は、ベテランの先生になってくると、話される方もいます。

この場合は、子どもたちからの信頼があるため、笑い話程度で済まされることもあります。

ただ、一部の子どもは、不快な思いをする可能性があるため、教員になってからも言うべきではないとわたしは考えています。

 

とりあえず、実習生のあなたは、調子に乗って、ベテランの先生の発言をマネをしないようにしてください

子どもたちからの信頼は薄い状態ですから、痛い目を見ますよ。

 

 

いかがでしたか?

教育実習 最初の自己紹介を成功させて、いいスタートダッシュを切りましょう

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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