教員【辞める】退職を告げるタイミングは?
自己都合で教員を辞めようと考えていらっしゃる方へ、退職を伝えるタイミングについてまとめました。
校長先生からほかの教員に至るまで、時間差をつけて退職を伝えるのがポイントです。
秋までに校長先生に伝える
退職を決意したのであれば、秋に 校長先生に辞める旨「退職したい」という思いを伝えましょう。
わたしの場合は、10月下旬の ある金曜日の昼休みに校長室を訪ね、次のように声をかけました。
「人事異動に関して ご相談があるのですが、お時間よろしいでしょうか。」
校長先生は、快く「いいですよ」と答えてくださいました。
このあと、わたしが話したことは次の通りです。
「今年度末での退職を考えております。一身上の都合による退職です。」
「退職後のことは、まだ考えておりません。」
「みなさまに お世話になっていたため、非常に心苦しいです。」
この後、校長先生は、「わかりました。」と言ってくださいましたが、次のようにもおっしゃっていました。
「この土日で気が変わって、月曜日に、退職するのをやめましたと言ってくれてもいいからね?」
暗に引き留めてくださっているのだと感じました。
ただ、わたしは、そのような引き留めを受ける想定をしていたので、あえて金曜日に伝えました。
土日休みで、引き留めることを忘れていただけるかなという狙いです。
案の定、これ以降、校長先生から引き留めの言葉は、一切ありませんでした。
ありがたかったです。
校長先生以外は退職直前に伝える
また、退職の意向を伝えたあと、校長先生が次のように切り出されました。
「教頭先生には、僕から伝えておきます。
ただ、ほかの先生方には、一切 退職のことについて言いませんのでね。」
ここで疑問に思ったのは、管理職以外の先生方に、いつ退職することをお伝えするべきか ということです。
伝えるタイミングを配慮すべきだと思ったため、上記と同じ質問を校長先生にしました。
すると、年度末、退職が近づいたら言うべきとのことでした。
校長先生が見られてきた多くの先生方は、2月や3月に 同じ教科の先生、同じ分掌の先生に「退職」を伝えていたそうです。
そうすれば、うわさ話で ほぼすべての職員に伝わるそうです。
そこで、わたしは、実験してみました。
退職する年度の3月初めの平日に、所属していた学校の教職員2人に退職することを伝えました。
すると、翌日には、半数の教職員がわたしの退職について知っていたのです。
「うわさ話を聞いたんだけど、退職するって本当!?」
というように、みなさんからコッソリ声をかけられました。
たった1日で、これほど退職の話が広まるとは思っていませんでした。
実験してみてよかったです。
わたしは、3月になってから、学年会と教科会で退職の旨をお伝えしました。
みなさん、何で?何で?と退職の理由を聞き出そうとしてきました。
わたしは、円満退職を心がけていたので、「一身上の都合のためです」とだけお伝えしました。
教員以外にやりたいことがあったのと、公務員は かごの中の鳥のように生きなければならず、息苦しかったというのが本当の理由なんですけどね。
そんなことは伝えられません。
退職は、双方にとって気持ちの良い形にするべきだからです。
退職を決めたら初めにやること
あなたが退職を決意されているのであれば、何も言うことはありません。
ただ、次のことは お考えでしょうか。
辞めてから、どのように食べていくか?
つまり、何かしらで収入を得る必要があるということです。
もし、何の策もなしに辞めようとされているだけなのであれば、今から仕事を探しておきましょう。
また、学校を去るときまでに、自分の荷物をまとめておかなければなりません。
そこで、小さいダンボールがいくつかあるとラクに荷物の運び出しができます。
退職を決めたときから、不要になっているダンボールを少しずつ集めておくとよいでしょう。
大きいダンボールを選んでしまうと、ついつい たくさんの物を入れてしまい、重くなってしまいやすいです。
自分の体格に合わせて、物を入れても持ち運べることを念頭においてダンボールを選びましょう。
退職後にやること
忘れずにやらなければならないのは、学校保険証の返還です。
所属校の事務部に預けます。
最後の勤務日に預け忘れたとしても、翌日以降 早いうちに持っていけばOKです。
もし、退職日に保険証を使う予定があるのであれば、後日、返還しに来てくださいと言われました。
あとは、4月末に入る退職金をもらうだけですね。
今、あなたがもらえる退職手当の金額は、こちらをご覧いただくと分かります。
お疲れ様でした。
わたしも、こうして生活しているわけですが、正規教員でない今の方が人生を楽しめています。
何といっても、レールが敷かれていないですからね。
自分の人生は、自分で切り拓き、つくっていくものです。
どうか、あなたにも多くの幸せが訪れますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。