【時間はまだある】そう思うあなたは、すでに罠にかかっている

学校でも、職場でも、締め切りがある書類ってたくさんありますよね。

そんなとき、

「締め切りが来週だから、時間はまだある!」

なんて、考えたことはありませんか?

 

実は、これ、とんでもない罠にかかってしまっているのです。

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罠とはどういうことか

早い話が、時間を失ってしまうということです。

最悪の場合、自分の時間家族との時間も奪われることになりかねません。

仮に、あなたが

「その資料、来週の水曜までに仕上げておいてね」

と、上司に言われたとしましょう。

 

あなたは、この上司の言葉を聞いて、いつまでに資料を仕上げようと思いますか?

 

 

多くの人は、こう答えます。

「来週の水曜日までに。」

または、

「締め切り前日の火曜までに。」

 

このような解答をされた方は、残念ながら、罠にかかっていらっしゃいます。

 

こうは思いませんでしたか?

「締め切りは来週でしょ?

じゃあ 来週やればいいじゃん。」

 

その資料を作成する という仕事だけ与えられているのであれば、来週に仕上げてもいいのかもしれません。余裕がありますからね。

 

しかし、実際の職場で、そのようなことはありえません。

日頃から、さまざまなタスクを抱えていらっしゃることと思います。

 

さらに、もうひとつ気をつけなければいけないことがあります。

それは、資料の作り直しがあるかもしれないことです。

 

今回の場合、資料を仕上げたあと、上司に一度は見てもらう必要があると考えられます。

それにも関わらず、締め切り間近に仕上げて上司に見せた場合、どうなるでしょうか。

きっと、設定された「来週の水曜まで」という期限を過ぎても、その資料を作成しなければならなくなるでしょう。

そうなると、ほかの仕事に手をつけられないまま、そのタスクに追われる形になります。

また、資料が完成するまで、残業の日々が続く可能性もあります。

そうなれば、家族との時間、自分の時間も確保しにくくなるのです。

仕事に追われるのなんて、イヤですよね。

そうして、こう思うことでしょう。

「もっと早くからやっておけばよかった・・・」

と。

 

では、いつまでに資料を仕上げるのがベストか、という話をしておきます。

それは、上司に資料の仕上げを頼まれた その週まで です。

できれば、その週の最終勤務日までに資料を完成させ、気持ちよく1週間を終えたいですね。

 

意識していても、罠にかかってしまう

資料を作るときもそうですが、自分以外の人に時間を決められると、ついつい、それに従ってしまうことがあります。

それこそが、意識していてもハマってしまう罠なのです。

そして、とくにわたしたち日本人は、時間の枠を決められると、何があってもその時間を使い切ろうとする傾向があります。

仕事熱心な国民性も関わっているかもしれませんが。

たとえば、1時間の会議が設定されていたとしましょう。

会議の内容は、ものの20分で終わる話です。

 

しかし、日本人の多くは、この設定された会議の「1時間」を使い切ろうと、ムダに会議を長引かせます。

議長が時計を見て、

「会議開始から20分経ちましたが、ほかに何か話しておきたいことはありませんか?」

などというフレーズは、もうおなじみになってしまっていますよね。

これも、「まだ時間があるから、なんとか間を埋めなきゃ」という考えに基づいています。

 

別に、空いた時間を埋める必要なんてないのです。

そのまま、仕事をしたい人はするでしょうし、それ以外の方は、休憩時間にでもすればいいのです。

 

 

このような「時間がまだある」と思いこんでしまうタイプは、はっきり言って、議長には向いていませんね。

 

たとえ、予定よりも40分早く会議が終わったとしても、

「以上で本日の会議は終わりです。何かご意見等ございましたら、わたくしまでお知らせください。」

と言うだけでいいではありませんか。

 

罠にひっかからないためのポイント

先ほど紹介した、よく遭遇する2つの場面について、ポイントを説明させていただきます。

  1. 締め切りを自分で決める。
    他人に期限を決められると、なぜか「その最終締め切りまでに仕上げればいい」と、勝手に思い込んでしまいます。これを防ぐためには、与えられた締め切りよりも早めの締め切りを自分で設定するのです。
    3日ほど早めに設定しておくのがおススメです。ただし、このとき、気をつけなければならないことがあります。
    それは、自分で決めた締め切りは、必ず守ることです。「本当の締め切りは3日後だから明日でもいいよね~」というように、罠にかかって、先延ばしてはいけませんよ。
  2. 偶然生まれた時間は 空けておく。
    先ほどの話では、20分で足りる内容の会議に、無理やり1時間も割いていました。薄い内容であれば、そもそも 会議を行う必要がありません。そうは思いませんか。また、会議は、8人以上の話し合いになると、余計な時間がかかりやすくなると言われます。
    できるだけ少人数で行うことも必要ですね。そして、「間が苦手」であったとしても、意図的に間を空けておくということを覚えてください。会議だけでなく、次の話も同じです。
    定時の1時間前に、その日の業務がすべて終了したのなら、定時になる前に帰ってください。

    最後の最後まで、間を埋めて、時間を使いきる なんてことを、今日からやめてみてください。
    それが習慣になれば、間が空いても「気持ち悪い」なんて思うことがなくなります。
    逆に、仕事や生活に余裕ができて、万々歳ですよ。

    さらに、会議についてもうひとつだけ…
    会議の時間が内容に見合っていないとき、この言葉を加えるだけで、自分の気持ちを暗に伝えることができます。

    「会議開始から、すでに20分も経っていますが、申し上げておきたいことが2点あります。」

    これで、時間の捉え方が ほかの方々に伝わります。

    議長も「早く終わった方がいいのかな」と考えるきっかけにもなるでしょう。

    わたしは、会議中、上司が放つ
    「時間が迫っているから、早く終わろうよ!(怒)」
    という直球フレーズに驚くことがありました。

    しかし、正直な話、その言葉に助けられていました。

    会議が早く終わることには、みな大賛成です。

 

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【パーキンソンの法則】のひとつ

極端な話、時間は無限にはありません。有限です。

この考え方からすると、「まだ時間はある」のではないことがお分かりいただけると思います。

 

では、ここで、よく知られた法則を紹介しましょう。

パーキンソンの法則です。

1958年に、イギリスの学者シリル・ノースコート・パーキンソンによって提唱された法則です。

最初は、「役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続ける」というものでした。

現在、パーキンソンの法則は、大きく分けて2つあると言われています。

第1法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間を すべて満たすまで膨張する。

第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する。

(シリル・ノースコート・パーキンソン『パーキンソンの法則:進歩の追求』より)

今回、書かせていただいている内容は、このうち、第1法則のことです。

 

「時間がある」ということは、裏を返せば「時間が埋まっていない」ということです。

 

わたしが考えるに、何かが「ない」ということに対して、恐怖や違和感を抱くから、与えられた時間を すべて満たすまで使おうとしてしまうのではないでしょうか。

 

「時間が埋まってない…」

こう感じたら、

「だからどうした。埋まってなくて いいんだ。」

と、つぶやくのです。

思いこみは人を強くし、願いを叶える

ここまでは、「時間がまだあるから大丈夫」という思いこみの話をしてきました。
おもに、マイナスの話でしたよね。

ここからは、思いこみがプラスの方向に作用するという話をしていきます。

 

早い話が、夢や願いを叶えている人は、

いいことを思いこんで、自分を突き動かしている

ということです。

 

「時間がある」と思うから、勝手に判断して、間を埋めようとするのと同じ要領です。

 

わたしは、いつからか
「自分のサイトで、気になったことを書きまくるぞー!」
と意気込んでいました。

そして、今では、こうして書くまでに至っています。

 

勝手に サイトの立ち上げ方や書き方を学んだのです。

「書きたい」と 思いこんでいただけで、願いが叶いました。

「わたしでもやれるんだ!」と、今でも驚きます。笑

 

人は、思いこむだけで動けます。

つまり、思いこみは、人を強くするんです。

 

 

だから、わたしは、心の中で こう つぶやきます。

「わたしなら やれる。大丈夫。」

 

 

最後まで ご覧いただき、ありがとうございました。

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