【引越し】災害に備えて家を選んでいますか?

わたしたちは、地震、火災、津波、竜巻、噴火など、いつ襲いかかってくるか分からない自然災害と闘っています。

こればかりは、知って備えているかどうかで、生死を分けることになります。

引っ越しシーズンだからこそお伝えしておきたい、「命を守る引っ越し」について考えてみましょう。

災害をあまく見てはいけません。

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家の場所は、慎重に決める

まず、家を建てたり、借りたりする場所に注目しましょう。

家は、いざというとき、あなたの命を守る 大切な場所のひとつになります。

ときには備蓄倉庫、ときには精神を安定させる場所として役立ってくれます。

まずもって、そのような家が、災害でつぶれてしまっては意味がないですよね。

だから、大きな被害を避けられると予測できる場所を選ぶべきなのです。

 

次のポイントに気をつけて、買う家・借りる家の場所を選んでください。

災害が発生しにくい場所かどうか。
 低地ではないか(浸水しにくいか)、
 海や川から離れているか、
 火山から離れているか、
 など、できるだけ被害から逃れられる場所を
 選ぶことがポイントです。
 
 場所選びの参考になるのは、ハザードマップ
 (被害予想のマップ)です。
 各自治体の公式HPをご覧ください。

指定避難場所が近いかどうか。
 家に「もしものとき」があったら、逃げなければなりません。
 学校や公民館など、避難場所に指定されている場所が家の近くにあるとよいです。
 水や食料の配給も、指定避難場所を目安に来てくれます。

スーパーやコンビニが近いかどうか。
 災害発生直後、もっとも困るのが食料と水の確保です。
 家に備蓄していた食料などが尽きたら、生きていくのも一苦労です。
 だから、近くに食糧の確保に役立つコンビニエンスストアなどがあると便利ですよ。
 もちろん、現金を持っていないと買えませんので、ご注意ください。

家の造りは、鉄筋コンクリートで

自然災害は、いつ起きるか分からないので、被害の少ない場所を選ぶのには、限界があります。

また、今、インターネット上にある さまざまな情報は、あくまでも被害予想でしかありません。

もちろん、専門家が判断した情報ですので、参考にする価値はあります。

しかし、実際に起きる災害は、わたしたちの予想をはるかに超えることもあります。

東北地方を襲った大津波もそうでした。

 

だから、場所を選んだのなら、次は建物の構造に注目すべです。

もっとも おススメするのが、耐震構造を備えた建物です。

最近では、とくに耐震の基準が重要視され、震度6~7くらいの地震でも、倒壊しない建物にしなければならないとされています。

ただ、そのような大地震に何度も耐えられる訳ではありません。

耐震の基準を満たしているからと言って、安心しきってはいけません
これを肝に銘じておいてください。

 

また、最近では、南海トラフ地震が起きてから、家を買おうと考えている人が多くなってきています。

それもそのはずです。

予測されている大地震は、マグニチュード9クラスと言われています。

日本の太平洋側の地域で言うと、震度7クラス以上の地震になると予想されています。

これは、近年 日本で起きた大地震よりも、はるかに大きい地震です。

プレートのひずみが大きくなり、それだけのエネルギーを蓄えているのだと言われます。

つまり、そのエネルギーが 大地震として一気に放出されるのです。

地球上で、あらゆる変化が起こることでしょう。

そして、震源地から近いところでは、死者や怪我人が多数出ることも予想できます。

これをふまえた上で、今、家を建てることを控えている人もいるわけです。

 

ただ、ヒトは、ほかの動物と違って、高度に考えることができます。

そうして、耐震構造の建物を造り出しています。

揺れを感じないような家や、揺れを軽減するような家が造られています。

今後も、さらに技術が進歩していくでしょう。

そうした技術を自分の意思で取り入れることができるのは、家を買うときくらいです。

しかも、価格は高いです。

お金で命の安全性を高められるのであれば、ぜひとも耐震構造の家を買っていただきたいところではあります。

 

しかし、アパートやマンションの一室を借りるだけであれば、そうした技術を取り入れている賃貸を探す必要があります。

最近では、2×4(ツー バイ フォー)という木造建築をはじめとする、丈夫なのか分からない物件が増えてきました。

それは、畑として利用しない土地が増えてきていることに関係があります。

これにともなって、利用しない土地に新しくアパートを建てるかたが増えました。

できるだけ初期の建築費用を抑えたい大家さんが多く、耐震については、必要最低限のところが多い印象です。

新築の物件を探していると、やはり2×4という木造のアパートが目立ちます。

これも、大家さんがコスト削減を求めていらっしゃるからでしょう。

 

せめて、丈夫な造りだと言われる、鉄筋コンクリート造にしましょう。

もちろん、木造がダメという訳ではありません。

ただ より丈夫なほうが 命の助かる可能性が高くなるというお話です。

また、地震保険に加入させられる賃貸も増えています。

それだけ、地震に対する関心が高まっていることに好感を抱きます。

家の中は、必要最低限の物だけに

家の場所と家の造りを見てきました。

あと注意すべきことは、家の中です。

 

家の中にいて、急に地震が発生しました。

あなたは、まず何をしますか?

 

非難リュックを持って逃げる?

窓やドアを開けて、避難経路を確保する?

 

いやいや、まずは、あなたの命を守ることが先決です。

丈夫な机の下に体をひそめることが重要です。

お察しいただけると思いますが、身を守るためには、丈夫な机・テーブルが必要です。

近くにそうした机がなくても、まずは、大切な頭を守りましょう。

 

 

では、地震がおさまったとしましょう。

あなたは、どのような行動をしますか?

 

スマートフォンで情報を得る?

今度こそ非難リュックを持って逃げる?

 

そのようなことを考えているうちに、床に散乱した物やガラス破片でケガをすることになるのです。

物が少ないほど、避難の安全性が高まります。

だから、必要ない物は、家の中に置かないほうがよいのです。

 

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家の中の物が少なければ安全なのか?

では、家の中に置く荷物が少なければ少ないほど、安全なのでしょうか?

答えは、荷物の種類によります。

 

大きな家具や背の高い家具は、部屋に置かない方が得策です。

地震の揺れで倒れたとき、ドアにもたれかかってしまい、部屋から出られなくなったという話を聞きました。

避難しにくくなることから考えると、地震発生後の火災や倒壊といった 2次災害に巻きこまれる確率が高くなります。

命に危険が及ぶ可能性があるので、小さな家具を数点置くだけにするのがよいと考えられます。

 

これに加えて、ガラス家具は、とくに置かない方がよいです。

よく机の天板にガラスが用いられた物がありますが、あれでは、地震が起きたとき、下に潜り込むのは危険過ぎます。

何かの拍子に割れて、破片が散らばると、ケガの原因になるからです。

また、震災後の片づけも大変やりづらくなります。

 

したがって、家具については、ガラスが使われていない丈夫なテーブル以外、とくに必要ないと言えるでしょう。

家具の置きっぱなしは今日で終わり

さらに、置いた家具は、きちんと固定してください

 

ある研修会に参加したとき、講師の先生も言っていました。

「今日、家に帰ったら、すぐに家具の固定をしてください。」

と。

家具の固定は、だれもが行うべき震災対策で、もっとも手を出しやすい方法です。

100円ショップにも家具を固定するための用品がたくさん売られるようになりました。

ぜひ、検討をお願いします。

あればあるほど心強い物

これに対して、あった方がよい物は、ライフラインが絶たれたときに役立つグッズです。

食料、水はもちろんのこと、ラジオや簡易トイレは必須です。

ほかにも、充電器、発電機、カセットコンロ、毛布、カイロ、電池があると便利です。

 

防災グッズのくわしい説明については、次の記事を参考にしてください。

https://tanlife.jp/wp/2018/12/11/earthquake-disaster-prevention/

引っ越しの時短・節約にもなる

ここまでお伝えしてきたことをまとめておきましょう。

家の場所:指定避難場所・コンビニが近く、
     災害に巻きこまれにくいところ
 
家の造り:耐震構造・鉄筋コンクリート造り
 
家の中:背の高い大きな家具は置かず、
    置いた家具はすべて固定すること

 

以上のうち、「家具を置かないこと」は、お引越しに関わることです。

引っ越すときの荷物は、少なければ少ないほどメリットがあります。

そもそも、自分の持ち物が少なければ、荷造りにかかる時間が短く済みます。

さらに、引っ越し業者を利用される場合なら、料金を安く抑えることもできます。

 

引っ越しは、時間も金額も、スマートに行いましょう。

そのために、荷物は必要最低限のものだけにするのです。

ただし、必要なものまで削ってはいけません。

ライフラインが断たれても、最低1週間は生きていけるだけのものを用意しておきましょう。

それが あなたや周りの人の命を救うことに つながるかもしれません。

今は、生き残る可能性を少しでも高めておくのです。

 

最後まで お読みいただきありがとうございました。

今日 行っていただきたいことは、家具の固定です。

あなたの命を守るために、引越しがよいきっかけになればいいな、と思っております。

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