膝【半月板損傷】手術すると大変なことに!?

わたしは、どうにも 季節の変わり目になると、膝が痛みます。

理由は、はっきりと 分かっています。

膝にある「半月板」が切れかけているからです。

 

今回は、そんな聞きなれない「半月板」の損傷について、手術の是非を いっしょに考えていきましょう。

ただし、最終的なご判断は、ご自身で行ってくださいね。

 

スポンサードリンク

半月板って何?

まずは、今回の主役「半月板」について知りましょう。

半月板とは、その名の通り、膝にある三日月型の組織のことです。

片方の膝関節に、内側と外側の計2つ存在しています。

 

主なはたらきは、軟骨と同じです。

骨と骨のさかいにあり、骨どうしがぶつからないようにしてくれています。

もし、骨どうしがぶつかってしまうと、骨がすり減り、歩くのが困難になってしまいますからね。

軟骨と同じように、大切な組織です。

そうして、膝関節のなめらかな動きに関わっているのが半月板です。

 

「半月板」が損傷した原因

半月板損傷の経験談

冒頭でもお伝えしましたが、わたしの半月板は切れかけています。

半月板が損傷する理由は人それぞれですが、わたしの場合は、派手に転んだからです。

ちなみに、転んだ時にできた傷跡は、今も膝小僧に残っています。

 

派手に転んだというのは、実は、小学4年生の持久走大会のときでした。

気合も十分に入っていて、まわりから6位入賞も確実視されていたのですが、ゴール目前でこけました。

あと、200mといったところでした。

それも、「バタンッ!」と派手に こけたのです。苦笑

 

この大会後、外傷が治っても、左ひざに痛みや違和感がありました。

そこで、病院に行き、診察を受けました。

すると、前十字靱帯が傷ついているという診断結果でした。

 

この診断を受けるとき、レントゲン写真で説明を受けたのですが、残念なことに、半月板は、レントゲン写真には写らないものだったのです。

このときは、お医者さんの言うように、靭帯の損傷で左ひざが痛いだけだと思っていました。

 

しかし、靭帯の損傷は無事に治ったというのに、まだ左ひざが痛みます。

何かおかしいと思い、別の医療機関を受診しました。

 

そこで、ようやく、MRI写真を撮っていただき、半月板が切れかけているという診断を受けることができました。

このとき、

「どうしても痛むのなら、手術で半月板を取り除くこともできるよ」

と言っていただけましたが、自分の体を傷つけたくなかったので断りました。

 

そして、そのままの状態で 今に至ります。

どうやら、わたしの半月板損傷は、アスファルトに転倒したことが原因だと言えそうです。

このほかにも、生まれつき半月板が大きいことで、関節内で半月板が引っかかりやすいかたもいらっしゃいます。

 

半月板に異常が生じる原因2つ

1.ケガから生じるといった外傷性の場合

  とくに、スポーツをしている最中に傷めることが多いです。

  急に脚で踏ん張ることで体の動きを止めたり、体を回転させたりすることで起こりやすいです。

  また、わたしのように、前十字靱帯の断裂とともに半月板が損傷することもあります。

 

2.半月板にかかる微妙な力で損傷する場合

  おもな要因は、加齢です。

  加齢は、避けることのできない生理現象です。

  半月板も、年をとるほど傷つきやすくなっていきます。

  そんな半月板に微妙な力が外から加わったら、半月板は かんたんに傷ついてしまいます。

  こうして起こる半月板の損傷を「変性断裂」とも言います。

 

原因が2つあるように、半月板が損傷する形態も複数あります。

その形態により変性断裂、縦断裂、横断裂、水平断裂に分類されます

損傷の状態によりますが、傷ついた半月板を放置すると、関節にある軟骨を傷めてしまう場合もあります

 

わたしの 左ひざの現状

今でも、春や秋といった季節の変わり目には、左ひざが痛みます。

しかし、この痛みとも長い付き合いです。

 

半月板損傷で、膝のどこが痛くなるかは、人それぞれ違いますが、わたしの場合は、膝の内側が痛くなります

屈伸運動など、膝を曲げ伸ばすときなんかは、「コリッ…コリッ…」と、何かが膝の中で引っかかるような感じもします。

この症状は、「キャッチング」と呼ばれます。

 

とくに痛みが激しいときは、ふつうに折れ曲がる向きとは逆向きに膝が折れ曲がりそうになります

膝が折れてしまいそうなくらい痛いです。

また、痛みを感じなくても、膝関節がはずれそうになることもあります。

 

さらに厄介なのが、急に 膝関節を動かすことができなくなることです。

この症状は「ロッキング」と呼ばれます。

 

こうした症状の多くは、切れかけている半月板が、骨と骨の隙間に入りこんでしまうのが原因です。

そして、痛みや違和感を感じさせるのでしょう。

わたしの場合は、もしかしたら、切れかけていた半月板がすでに切れてしまっているのかもしれません。

 

スポンサードリンク

半月板の損傷でできないこと

わたしは、半月板が損傷してから、運動に制限がかけられました。

いわゆるドクターストップです。

激しい運動もダメ、正座もダメ・・・。

どんどんできないことが増えていきました。

 

中学生のころは、ドクターストップを破って、激しい運動をしたこともあります。

とくに痛みを感じたのは、テニス、アイススケート、インラインスケートをしたときでした。

いつも以上に、膝に負担がかかるのだと身をもって知りました。

 

また、今でも長時間 正座をすると、膝が言うことをきかなくなります。

社会人ですから、正座をしなければならない場面もあります。

そのようなときは、膝がどうなろうともかまわない覚悟で、正座をします。

まぁ、後の祭りです。笑

 

手術で半月板を取り除くべきか

わたしも、一時期、

「左ひざの痛みとお別れするために、手術をしようかな」

と考え、手術を検討したことがありました。

 

結局のところ、手術するのは やめましたが・・・。

手術を断念したのには、理由があります。

 

手術をすると、のちのち 大変なことになる可能性があると知ったからです。

だから、わたしは、今までも手術をしてきませんでしたし、これから先も、半月板を取り除くことはしません。

しかし、今の医療技術であれば、わたしが検討していた当時の問題点は、改善されているのかな、とも思います。

 

本当は怖い 半月板 摘出手術

手術の内容は、大きく分けて2つです。

  1. 半月板を取り除く(切除術)
  2. 半月板をつなぎ合わせる(縫合術)

どちらにしても、痛みの原因を早い段階で取り除くというのが手術の目的です。

これは、目先の利益です。

これよりも遠い将来の利益を考えてください

人生100年時代です。どれだけ生きられるかは分かりませんが、できる限り、自分の足で歩きたいものです。

もし、今、1.の選択肢「半月板を取り除く(切除術)」を選んだとしましょう。

それにより、手術で半月板を摘出することになります。

すると、膝関節で とんでもないことが起きます。

 

なんと、軟骨どうしが直接ぶつかり合い、膝にある軟骨自体が擦り減ってしまうのです。

これは、加齢にともなって軟骨が減り、膝に痛みが出てくるのと同じです。

 

だから、半月板を摘出したはいいが、また別の痛みを生み出すことになってしまうのです。

もちろん、時とともに軟骨が擦り減っていくので、多くの人が通る道ではあります。

しかし、そう若いうちから、軟骨を擦り減らせる必要なんてありません。

ただでさえ、損傷している膝をかばってしまうことで、歩き方がおかしくなってしまいます。

歩き方が偏っていると、脚に微妙な力が加わります。

そうなると、今 痛みを抱えているのとは反対側の脚も、軟骨に負担を強いて、痛みを生じさせることになります。

 

手術で半月板を摘出しなくても、うまく痛みと付き合う方法を見つけてみるのはいかがでしょうか。

痛みを緩和させながら生活していく という考え方もあるのです。

 

膝の痛みを緩和する方法

いくつか紹介させていただきます。

どれも実際にわたしが行っている対処法です。

・痛み止め薬
 とくに強い痛みを感じたときに使っていました。
 膝に直接 塗るタイプや、飲み薬タイプの痛み止めを服用していました。

・濡れタオルや温感湿布で温める
 膝を冷やしても痛みが緩和されないことが多かったので、逆に、膝を温めてみたことがあります。
 わたしの場合は、温めたほうが、痛みはなくなっていきました。

・膝を軽く折り曲げた位置で、膝を休ませる
 なんといっても、膝を動かさないことにつきますよね。
 ただし、ピンと膝を伸ばしたり、思いっきり膝を曲げたりしないほうが、痛みが緩和されやすいという経験があります。

 

痛くなりにくくする方法

今から ご紹介するのは、少しでも痛くなりにくくするために、わたしが日頃 行っていることです。

ただ、痛みを感じる、あるいは、痛みを感じやすい時期に行うことはしていません。

・膝のまわりの筋肉を鍛える
 まずは、膝関節を支えている筋肉を強くするよう、お医者さんにも言われました。
 だから、リハビリに通い、膝まわりの筋肉を増強していたことがあります。
 ただ、痛くないからといって、無理をしてはいけません。
 リハビリメニューを無理してこなしてしまった後、ひどい痛みに襲われたことがあります。
 それと同時に、膝をしばらく曲げることができなくなりました。

・正座をしない
 そもそも、膝を曲げすぎるのは負担になります。
 わたしは、正座をすると、膝に力を入れることができなくなってしまいます。
 だから、原因となる正座のような行為は、避けられるのなら避けてしまったほうが良いです。

・膝で立たない
 これも、正座のときと同じです。
 膝だけで全身の重さを支えることを想像してみてください。
 どれだけ大きな負担となるか、お分かりいただけるかと思います。
 ちなみに、わたしは、膝立ちすると、膝がゴリゴリして痛みを感じるため、中学以来していません。

・走ったり、激しい運動をしたりしない
 膝に過度な負担がかかるスポーツがあります。
 走る、蹴る、ターンするなど、動きによっても膝にかかる負担が違います。
 そのような直接 膝に負担がかかる行為は、しないことに越したことはありません。

・動き回るときは、サポーターをつける
 多くの人が「サポーターをつけるタイミング」をご存知ないようです。
 サポーターは、膝をよく動かすときにつけるものです。
 つまり、膝が痛くなりにくいようにするためにつけるのです。
 就寝時にサポーターをつけて寝る人がいますが、血流が悪くなるため、かえってよくありません。
 運動する際の予防策として、サポーターを使いましょう。

 

膝のまわりの筋肉を鍛える方法については、次の記事を参考になさってください。

 

(まとめ) 手術のメリット・デメリット

メリット

・「今の痛み」からは 解放されること

 

デメリット

・手術にお金がかかること

・手術後はリハビリが必要で、すぐには歩けないこと

・将来、さらに手術が必要になる可能性があること

 

以上のメリットもデメリットも知った上で、半月板を取り除くかどうか、よくお考えください。

 

ちなみに、わたしは、半月板を取り出す手術をしていませんが、数十年間 痛みと上手に付き合うことができています。

日常生活にも、ほとんど支障ありません。

 

強いて言うなら、走ったときや、長距離を歩いたときには、膝が痛みます。

しかし、そのあと、しばらく膝を休めれば、痛みは次第に落ち着いていきます。

 

また、アイススケートやテニスといった、特定のスポーツをした場合も、痛みに襲われます。

そのため、スポーツをすることはあまり楽しめていません。

しかし、わたしの場合、スポーツは観戦するものとして、楽しませていただいています。

 

 

いかがでしたか?

あなたも、あなた自身の 膝 をご自愛ください。

最期まで自分の脚で歩けるように。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

この記事を
いいね ! しよう

Twitter で
スポンサードリンク