教員採用試験【面接】話が長いと嫌われる
教員採用試験を受けられる方で、「面接が不安だ…」という方は非常に多くいらっしゃるはずです。
その中でも、精一杯 自分の魅力を伝え、合格を勝ちとるための最低ラインは、端的に話すことです。
あなたは、長々と質問に答えてはいませんか?
もし「当てはまるかも…」と思われた方は、この記事を読んで ポイントをつかんでください。
面接で気をつけるポイント3つ
面接官によっては、非言語的な要素(見た目や態度)だけで、あなたが評価されてしまう場合もあります。
これは、人間が人間を評価しているからであり、仕方のないことです。
しかし、そうではなく、あなたの話し方や話す内容もふまえて、評価してもらえるのがほとんどだと思います。
なぜなら、面接官になるのは、校長先生など管理職の経験があるような大ベテランの先生方だからです。
そのようなベテランの先生方と話すポイントは、次の通りです。
- はきはきと元気に話すこと。
- 質問に対して的確に答えること。
- 1分以内で簡潔に話すこと。
覚えましたか?
「元気に」「的確に」「簡潔に」話すだけで、あなたの印象は 今よりも良くなります。
とくに気をつけるべきはココ
多くの受験者が苦手とするのは、2.の「質問に対して的確に答えること」です。
例題で説明しましょう。
例題
「目の前に横断歩道があります。
歩行者信号機が何色のときに横断しますか?」
的確な回答
「青色で横断します。」
みなさんが ご存知のことを質問していますので、回答するのは かんたんですよね。
しかし、この回答の仕方に問題のある方が 多くいらっしゃるのです。
たとえば、次の回答1~3が挙げられます。
回答1
「青色が点滅したら横断をやめます。」
「何色で横断するか」と訊かれているにもかかわらず、「何色で横断をやめるか」という話にすり替わってしまっています。
いわゆる、質問されたことの裏返しで 答えてしまうパターンです。
回答2
「青色で横断し、青色が点滅したら走って横断し、赤色であれば止まります。」
これは、信号機の色の説明になってしまっていますね。
「青色」以外の、余分な情報まで伝えてしまっている例です。
端的に、横断するときの色だけ答えればOKなのですが、緊張すると 頭が真っ白になるのでしょう。
このような方は、緊張に慣れることが大切です。
回答3
「青色になったら、車に気をつけて横断します。
その際、高齢者の方が重そうに荷物を持っていれば、代わりに持ちます。」
回答2のように、余分な情報が付け加えられている例です。
しかも、色の情報だけでなく、勝手にストーリーが加わっています。
高齢者の荷物の話は、必要ありませんよね。
以上が、質問に対して、的確に答えられていない典型的な例です。
あなたは、大丈夫でしょうか。
的確に答えるためにも、1つの質問に対して、だらだらと1分以上話し続けるのは やめましょう。
ここまでで足りないと感じられた方は、次を参考にされるのがオススメです。
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面接では、ここまで説明してきた答え方に加えて、話す内容もチェックされています。
ただ、話す内容は、質問される内容によって違います。
話す内容をメモしておいて、ほかの受験生と内容を比べてもあまり意味がありません。
そのため、話す内容で 重きが置かれていると感じるのは、教職に対する情熱です。
「わたしが教員になったら、子どもを笑顔の花でいっぱいにします!」
というように、あなたの情熱を面接官にできるだけ伝えることです。
勢い余って こけないように気をつけてください。
面接官も「人間」だから
余談になりますが、ここで、わたしが受けた個人面接の話をしておきます。
わたしは、出身地とは違う自治体の教採を受けました。
そのため、面接試験の終わりがけのとき、面接官の方に
「あなたは、(地名)出身なんだね~」
と言われ、
「はい。」
と、わたしは 答えました。
すると、
「(地名)にある名物は、いいよね~」
「また行きたいなぁ」
と、面接官の方が言ってくださったのです。
なぜか嬉しくなった わたしは、
「ぜひ また 私の地元に お越しください!」
と、前のめりになって言ってしまいました。
「では、面接試験は以上です。」
と、ほかの面接官に打ち切られてしまい、「軽々しすぎたかな…?」と一瞬だけ気になりました。
まぁ こうして、無事に面接試験を終え、面接官の方と「地元の名物」について共通の話題をもてただけ満足でした。
だから、教採自体を楽しく終えることができ、合否の結果待ちも ワクワクしていたことを覚えています。
ただ、わたしの場合、運よく、物腰柔らかな方が面接官だったので、地元の話ができたのだと 後で分かりました。
ほかの部屋の受験者に訊いたところ、硬い面接官のところが多かったからです。
ある受験者は、「面接官の人が硬くて話しづらかった…」としょげていました。
面接官の方も、受験者のあなたも「人間」です。
そのため、得意・不得意(相性)があります。
面接官には、硬い方もいれば、柔らかい方もいらっしゃいます。
面接では、そのどちらであっても、対応ができることが求められている気もします。
教員は、誰が相手であっても、その相手に応じた対応が求められる職業ですからね。
ひとつ言えるのは、面接官も「人間」だから、試験で緊張することくらい分かってくれています。
面接が始まってから、
「緊張していませんか?」
「昨日の夜は、よく眠れましたか?」
と訊いてもらえることもあります。
さらには、
「あなたの魅力をたくさん伝えてくださいね」
と言ってくださる試験会場もありました。
だから、あなたも 面接官を恐れず、同じ「人間」として、長所を伝えられれば十分だと思います。
あとは、知識や時事ネタを入れておくだけかと思います。
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わたしも、教採を受け、複数の自治体で 新卒合格を果たしました。
あなたも、「いっしょに働きたい教員」を想像し、その人になりきって面接試験に臨んでみてください。
謙虚な姿勢と、自分の長所・意見を伝えることは忘れずに。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
教採の面接試験、頑張ってください!