教員の服装【卒業式】最適なのは 礼服?スーツ?袴?

これから、卒業式のシーズンですね。

1年が終わろうとしている今、子どもたちの成長をうれしく思うことでしょう。

さて、今回は、若手の先生に向けて「卒業式の服装」のポイントを お伝えしていきます。

 

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見た目で判断される

まず、服装がどれほど大切か お伝えしておきます。

想像してみてください。

スーツをだらしなく着こなしている先生と、スーツをカッチリ着こなしている先生がいるとしましょう。

あなたは、どちらの先生に 大切な我が子を預けたいですか?

 

文句なしに、カッチリ着こなした先生でしょう。

 

「この先生は、どんな人かな?」

と、人間性を判断するための材料が、見た目なのです。

 

見た目以外に、話し方ふるまい礼儀作法も判断材料になることがあります。

しかし、何も話さなければ、話し方は分かりませんし、人前で立っているだけであれば、ふるまいも分かりません。

 

では、見た目は いかがでしょう。

お察しのとおり、見た目であれば、多くの人が 人間性についての情報を得られてしまうのです。

 

だからこそ、「見た目」の大部分を占める服装は、とくに意識すべきなのです。

 

ただし、これは、教員以外の人にも言えることです。

社会人にも、保護者のかたにも、児童生徒にも 共通して言えます。

まずは、あなたの服装を正しましょう。

 

スーツについて気になるかたは、こちらもご覧ください。

 

チェックされる教員の服装

ただ、「教員」は、立場の特殊性から、とくに、服装を気にされやすいです。

卒業式であっても、卒業式以外であっても、いつも誰かにチェックされていると考えるのが教員の常識です。

 

一時期、教員の服装が話題になっていました。

「通勤時は、ジャージ姿でよいのか?」

 

子どもには、「正しい服装を心がけよ」と言っておきながら、自分たちはジャージ・・・。

これでは、子どもに示しがつかないのではないか、というご指摘もありました。

 

このことからも、教員の服装は、TPOを意識した身なりが当たり前だ と思われていることが分かりますね。

スーツをいつまで着るべきか迷っている方は、次の記事をご覧ください。

 

卒業式は 厳粛に行うもの

あなたが経験した「卒業式」は、どのような雰囲気でしたか?

 

多くの学校は、卒業式を儀式的行事として、厳粛な雰囲気で行います。

卒業生の入場から始まり、シーンとした状態で 開式の辞が述べられます。

国歌や校歌を斉唱したり、校長先生や来賓の式辞を聞いたりしますよね。

 

「長いなぁ~。早く終わらないかなぁ。」

なんて 思ったことでしょう。

 

すべては、卒業生のためです。

学業を修めた節目として、卒業式を行うのです。

卒業証書を手にする人

卒業式当日は、いつもより 空気を重く感じたり、圧迫感を感じたりしませんでしたか?

それこそが、「儀式」の特徴です。

卒業式は、「学業を修めた」という証書をもらう儀式です。

だから、さわがしい雰囲気で行うものではありません。

もちろん、羽目を外す場でもありません。

 

子どもたちが羽目を外さないように、先生も いつもとは違うキリッとした雰囲気で、式に臨むべきなのです。

 

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卒業式は、礼服が最適

フォーマルウェア

わたしが若手だったとき、卒業式や入学式の服装に 頭を抱えたことがあります。

そうした儀式的行事の日は、男女とも礼服が一番だということを数年で学びました。

 

ちなみに、ビジネススーツは、式典にふさわしくない格好です。

 

袴は、華やかではありますが、主役の子ども以上に目立ってしまいます。

そのことに関して、保護者からのクレームがあった学校も 実際にあります。

「教員のくせに、派手すぎ!」

というように・・・。

袴姿の人々

また、女性が袴を着る場合、着付けやヘアアレンジ、お化粧など、支度に時間がかかります。

保護者の中には、この労力を知って、

「わざわざ、子どもたちのために、晴れ着を用意してくださって、ありがとうございます。」

と言ってくださるかたもいらっしゃいます。

 

もし、袴を着るのであれば、できるだけ落ち着いた色合いを選んでください。

ベースとなる色が、濃いグレーやネイビー、パープルであれば、目立ちにくいです。

女性の場合、さし色として、レッドやピンクなどの暖色系を入れるとよいでしょう。

 

参考までに、女性の上下、色の組み合わせを紹介しておきます。

・ネイビー(暖色系の花柄) × 濃いグレー

・濃いグリーン × 赤寄りのパープル

・ホワイト × ネイビー

 

髪飾りや草履なども、ひかえめで、こじんまりとしているものがおススメです。

 

ある先生に 聞いたところ、袴を一式 レンタルするのに10万円かかったそうです。

当日の起床時刻は、ヘアセットなどの関係で朝4時半だったそうです。

 

また、袴を着慣れていない方は、お手洗いに行くのも一苦労です。

 

これは、個人的な考えですが、自分の時間を削って、私費でそのようなことをしようとは 思いません。

教員は、ただでさえ 業務量が多く、お給料に見合わない仕事をしています。

その上に、自分のお金も時間も 費やさねばならないとなると、泣きたくなります。

(もちろん、袴を着るのが好きな先生もいます。)

 

「なぜ あなたは、袴を着ていないのですか?」

と、保護者のかたに 袴の姿を期待されても、わたしは困ります。

袴であっても、袴でなくても、すべての保護者のかたに認めていただけるわけではないですからね。

 

以上のことから、無難に 礼服が良くてラクなのです。

 

礼服とスーツは違う

社会人であれば、冠婚葬祭で着るための礼服を1着は持っているはずです。

もし、持っていなければ、良い機会なので買っておくことを強く勧めます。 

 

ただ、礼服の値段は、ピンからキリまであります。

安いものだと、黒色がみすぼらしく見え、全体的にぼやけます。

高いものだと、上質なウール素材が使われ、深みのある黒色になります。

そうした違いは、分かる人には分かります。

黒い生地

 

だから、多くの人の場合、およそ10万円の礼服を買われるのではないでしょうか。

たとえ、値段が高かったとしても、礼服は一生ものに近い洋服です。

今では、インターネットで礼服をレンタルすることもできます。

 

しかし、将来を見据えて、考えてみてください。

教員生活は、辞めない限り 40年以上も続きます。

毎年、入学式と卒業式に使うことを考えると、自分の礼服があったほうが経済的にラクでしょう

いざという冠婚葬祭の場面にも、役立ちます。

 

ただし、ひとつ 注意していただきたいことがあります。

後悔する人

礼服とスーツは違うということです。

 

実は、勘違いされている人が、教員の中にもいます。

以前は、わたしも そのうちの一人でした。

 

「真っ黒で無地のスーツであれば、卒業式で着ても良い」

と、先輩の先生から教えていただいたことがあります。

だから、教員として 初めての卒業式を迎えたとき、何の疑いもなしに、リクルートスーツを着ました。

大学生の頃、就職活動で着ていたものです。

 

しかし、当日になって、すぐに場違いだと分かりました。

卒業式の最中は、とても恥ずかしく、「早く終わってくれ」と思っていました。

 

なぜなら、まわりの先生方は、みなフォーマルウェアだったからです。

わたしが着ているリクルートスーツとは、黒色の深みが違いました

やはり、礼服は、漆黒と呼ぶにふさわしい黒色です。

それに比べて、わたしは・・・。

 

無知だったわたしは、すぐに 礼服を見繕いました。

 

ただし、学校によっては、管理職以外の職員が フォーマルウェアを着ていないところもありました。

その場合であっても、ビジネススーツは着ていませんでした。

礼服の中で、格式がもっとも低い「略礼服」を着用とされていました。

 

礼服と略礼服の違い

「略礼服って何?」

と思われた方、礼服には、種類があることをご存知でしょうか。

ここでは、男性と女性に限って 各服装について紹介します。

 

男性の場合

 

女性の場合

 

きちんとした礼服を着る

教員が言う「礼服」には、略礼服が相当する場合が多いです。

これに対して、一般的に言う「礼服」の場合、多くは 冠婚葬祭用のブラックフォーマルが相当します。

 

経験上、略礼服でOKな学校が多いですが、個人的には、恥さらしだと思っています。

略礼服の定義を知らない教員が多いからです。

女性のタイツやベロアの上下セットアップ、緑のチョッキに・・・。

「それはカジュアル過ぎて、ふさわしくないでしょ」

と、年配の先生方に感じることが多かったです。

 

以上のことからも、礼服と略礼服の違いは、知っておくべきなのです。

 

卒業式にタイツはダメ!

略礼服よりもカジュアルなものや、不適切なもの、式典に向いていない格好をお伝えしておきます。

胸の前でバツを作る人
  • ビジネススーツ(女性のパンツスーツ)
  • ダークスーツ(濃紺、グレーなど)
  • 黒いタイツ(とくに 女性)
  • 黒いネクタイ

 

以上の格好は、常識ある人からすると、卒業式では ありえない格好です。

すなわち、あなたが恥をかいてしまう格好です。

 

ネクタイは、白いネクタイにしてください。

または、海外では一般的である、シルバーネクタイの先生も見受けられました。

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女性については、寒いからと言って、タイツを履くことのないようにしてください。

タイツは、カジュアルな格好のひとつです。

本当であれば、生徒にも「卒業式で、タイツはダメだ」と、教えてあげたいところですね。

卒業式には、ベージュのストッキングがふさわしいです。

お気をつけください。

ストッキングは、肌がきれいに見え、電線しにくい アツギ製品がおススメです。

かれこれ5年、愛用しています。

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節目となる大切な行事で、恥をかきたくないのであれば、まず 礼服をきちんと着こなしましょう。

その上で、話し方やふるまいの意識も高めておけば、ますます あなたの見た目に磨きがかかるでしょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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