大地震【備える】1年間使わないものは処分すべし
秋も終わりに近づきつつあります。
そして、やってくるのが年末の大掃除ですね。
その大掃除で、絶対にやっておいていただきたいことをお伝えします。
「災害で命を落とさないための大掃除」です。
30年以内に起こる可能性大の大地震
南海トラフ、首都直下型地震・・・
もうすっかり聞きなれましたよね。
この手の大地震は、近い将来、必ず起こる災害です。
起こるとわかっていて、何もしないのは、得策ではありません。
命を落とす危険が高いからです。
あなたは、来たる大地震に向けて、何を準備されているでしょうか?
家族との避難場所の打ち合わせはもちろんのこと、飲料水・食料の備蓄など、さまざまな避難グッズが必要ですね。
こうしたものは、すべて、地震発生後に必要なものです。
これを機に、避難グッズを買い、地震後に備えることも大切です。
目安は、地震が発生し、ライフラインが途絶えても、最低3日間は自力で生きていけるような備えです。
あとは、個人で必要なものは変わってくるので、避難リュックをつくり、そこに詰めておくことが必要になります。
しかし、今、まさに地震が起きているとすると、こうした避難グッズは必要でしょうか?
―― お察しの通り、必要ありません。むしろ邪魔です。
では、大地震が起きている最中に命を守る、今できる備えは何だと思いますか?
地震が起きているとき、あなたは どうなる?
震度7クラスの大地震が起きると、あなた自身、立っていることは不可能になります。
床に這いつくばるのが限界です。
しかし、上から照明器具が落ちてきたり、本棚やタンスが倒れてきたりします。
そうして、動けないときに、本棚などの下敷きになって、命を落としてしまう人がいるのです。
これは、今まで起きた大地震から言える経験上の教えとして、後世に受け継がれています。
あなたの家、あるいは職場では、物が倒れてこないような対策がとられているでしょうか?
最低限でも、次のような倒れてきそうなものを、壁に固定しておくことが重要です。
- 本棚
- タンス
- 食器棚
- テレビ
- ロッカー
- 背の高い家具・照明器具
大地震の最中は身動きできないからこそ、今あるものを固定して、危険が及ぶことを避けましょう。
「そんな、固定しろって言われても、お金がかかるし…」
そう言われるかたが とっても多いです。
しかし、
お金と命、どちらが大切ですか?
答えは、「命」ですよね。
命がなければ、幸せを感じることすらできないんですよ。
だから、今すぐ、家具などを固定してください。
今すぐに、です。
放っておいては、後の祭りになってしまいます。
あなたに後悔してほしくないので、強く申し上げています。
100円ショップでも、地震災害対策として、さまざまなグッズが安く販売されています。
100円ショップの商品でも、対策していないよりはずっとマシです。
「100円ショップの商品では、ちょっと不安だわ。」
というかたは、ヨドバシドットコムなどの通信販売を利用し、安心できる地震災害対策グッズを買われるとよいです。
ここまで話しても、
「家具を固定するのは、お金も時間もかかるし、
地震が起きてもきっと大丈夫でしょ。」
と思われるかたへ、もう一つのとっておきの方法をおススメします。
それは、家・職場にあるものを減らすこと、つまり、年末の大掃除ついでに、要らない物を処分することです。
この方法は、すでに家具などを固定されている家・職場でも、実行していただきたいことです。
この要らない物を処分する大掃除について、地震に備えるためのポイントを見ていきましょう。
大地震で命を守る大掃除のポイント
ポイントは、たった一つです。
それは、1年間のうちでまったく、あるいはほとんど使わなかったものを、すべて処分してしまうということです。
1年かけて要らないものは、結局いつ使うか分からないまま放置されている物です。
ご家庭で多いのが、おもちゃ、ぬいぐるみ、本など、場所をとる大きい物です。
職場では、余った在庫、サンプルなどが そのまま残っていることも少なくありません。
もう、そうした物に執着するのはやめて、地震に備えませんか?
物にあふれていると、避難しにくいですし、突然 失ったときの喪失感は大きいものになってしまいます。
また、その物の存在自体を忘れていたのなら、あなたの眼中にない物ということで、要らない物に当てはまります。
そうした物とは、今のうちに、気持ちよくお別れしておきましょう。
荷物が少ないほうが、地震などの災害でメリットが大きいです。
さらに、こうした要らない物が置かれている場所にも、問題があります。
要らない物は、上に積み上げられてはいませんか?
しかも、大きくて重いものが、人の頭の高さよりも上にありませんか?
地震が起きたとき、上に重いものが積み上げられているほど危険です。
理由は言うまでもありませんよね。
上にある物は、地震で下に落ちてきます。
下に人がいると、頭に激突することだって考えられます。
また、避難しようにも、上から落ちてきた要らない物で道がふさがれてしまう、なんてことも考えられます。
重い物だと、すぐに動かすことができず、さらに上から物が落ちてくるという可能性もあります。
わたしたちは、空いたスペースがあると、そこに何かしらの物を入れたがる習性があります。
空いているのを不快に思う生き物なんですよね。
だからと言って、要らない物を、空いた上の空間に押し込んでしまっては、地震のときに被害を受けてしまいます。
ここで覚えておいていただきたいのは、地震が起きたときには、要らない物が凶器や邪魔物に変わってしまうということです。
もう、処分する理由しか見当たりません。
ちなみに、十数年前、わたしの実家では、テレビ棚の上に、子どもの頃のおもちゃが山積みになっていました。
もし、地震が起きて、おもちゃが上から降ってきたら、頭を直撃して危なかったでしょう。
もう一度、お話しておきますね。
おもちゃ や 本、お金以上に大切なのは、「命」です。
命があるからこそ、そうしたものを愛でることができます。
だからこそ、今年の大掃除では、1年間のうちに使わなかったものを必ず処分してください。
大きくて邪魔になる物はなおさらですが、小さくて大量にある物もまた、避難の妨げになります。
足元に散らばっては、安全で速やかな避難ができませんからね。
足元に散らばると言えば、ガラス破片も挙げられます。
ガラスは、地震が発生すれば、こっぱみじんに砕けることがほとんどです。
だから、できれば、ガラスの家具や棚も撤去しておくのがベストです。
あるいは、ガラス飛散防止フィルムを貼っておくことを強く勧めます。
もちろん、窓ガラスにも貼っておきましょうね。
ここまで、1年間で使わない物、要らない物について見てきました。
プラスアルファで、地震が発生したとき、役に立たなさそうなものも、処分しておきましょう。
「じゃあ、どう処分したらいいの?」
「捨てるのはもったいないよなぁ。」
というかたに、次は、要らなくなったものの処分のしかたを説明していきますね。
要らないものの処分は、リサイクルで決まり
手っ取り早いのが、ゴミとして各自治体に出すという方法です。
しかし、
「あまり使ってないからきれいなんだよね~。」
「捨てるのは もったいないなぁ。」
という場合もあるでしょう。
であれば、リサイクルショップに持ち込む、または、フリーマーケットで売るという方法を選ぶとよいです。
こうした方法であれば、少なからず、現金を得ることができます。
物にあふれた時代ですから、リサイクルショップはたくさん見られます。
実は、いちばん おススメしているのが、このリサイクルするという方法です。
なんといっても、新たに得たお金で、さらに備蓄することができますからね。
最近では、フリマアプリがよく使われています。
「今から始めるのは腰が重い…。」
というあなたでも大丈夫です。
多くの方が利用している大手アプリは、かんたんに使いこなせるように工夫されているからです。
もちろん、売るだけではなく、気に入った物を安く買うことだってできます。
防災グッズも売りに出されていることがありますので、一度のぞいてみる価値はありますね。
地震以外の災害時にも効果がある
いかがでしたか?
これまでお話してきたように、地震が起きたとき、物が少ないに越したことはありません。
万が一、地震だけでなく、津波・浸水・火災などが起きた場合も、持ち物が少なければ、何を持って逃げるか判断しやすいのも事実です。
早く判断できるということは、より逃げやすくなる・命が助かる可能性が上がるということです。
大掃除するときのポイント
身近にある 要らない物や危険な物を見直し、地震で被害を受けないようにすることが大掃除のポイントです。
- 1年で1度も使わなかった物=要らない物
- 災害発生時、役に立たない物=要らない物
- 頭上の高さに置かれている物=危険な物
- ガラスでできているもの=危険な物
- 処分するときは、リサイクルすること
さぁ、命を守る大掃除作戦 決行です。
大掃除のあとは、家具などの固定を確認し、自分の命が助かる可能性を最大限 上げてくださいね。