寒い季節必見!温かい朝食をとる3つの理由

すっかり寒さを感じる季節になりましたね。

今回は、そんな寒い季節に知っておきたい 朝食についてお話します。

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起床時の体の状態

―― ピピピッ!ピピピッ!

意識の外で目覚まし時計が鳴ったとき、わたしたちの体温はとても低い状態です。

平熱が36.5℃のわたしだと、35℃付近まで下がります。

つまり、起床したばかりのとき、あなたの体も、血液を十分にめぐらすことができていない状態なのです。

 

こうした体の状態をコントロールしているのは、自律神経系です。

自律神経系は、「副交感神経」と「交感神経」の大きく2つに分けられ、それらは、拮抗的な関係にあります。

たとえば、「副交感神経」はリラックスするときに はたらき、「交感神経」は けんかをするなど興奮しているときにはたらきます。

この2つの神経のうち、眠るときに関わっているのは、「副交感神経」です。

 

朝、目が覚めたとき、頭がぼーっとすることって、ありませんか?

これは、「副交感神経」がはたらいているためです。

副交感神経がはたらくと、心臓のポンプ機能が抑制されることが知られています。

さらに、心臓のポンプ機能が抑制されるということは、血液を送り出しにくくなることを意味します。

だから、脳に流れる血液が少なくなり、酸素や栄養分を十分に運べていないために、頭がぼーっとするのです。

体を目覚めさせるには交感神経がカギ

とくに、寒いシーズンになると、布団の中にいても体温が上がりにくく、目覚めが悪くなります。

つまり、交感神経が優位に はたらかないと、いつまで経っても眠いままなのです。

一方で、交感神経をはたらかせるためには、体を活発に動かす必要があります。

寒い季節に、朝から体を動かせますか?

わたしは、一時期、朝起きてジョギングしようと考えたことがあるのですが、三日坊主に終わりました。笑

寒いと、外出したくなくなりますよね。

 

そこで、紹介したいのが、手っ取り早く交感神経をはたらかせる方法です。

体を早く目覚めさせる方法は、温かい朝食をとることです。

運動するよりも、朝食をとるほうが かんたんにできます。

朝食をとらなかったときのもうひとつの害

朝食をとらずにいると、身体にはどのような影響が起こるのでしょうか?

いちばん大きな影響は、イライラしたり、だるさを感じたりすることです。

あなたも、経験されたことがあるかと思います。

寝坊して朝食を抜いた日は、仕事が思うように 進められないということもありますよね?

どれもこれも、脳に栄養が届いていないからです。

 

先ほども述べましたが、あなたが布団から起き上がったとき、脳はエネルギー不足の状態です。

だから、朝ごはんを食べて、脳のエネルギー源となる「ブドウ糖」をとる必要があるのです。

 

朝食をとらなかったときの害をまとめておきますね。

  • 集中力がなくなりやすくなること。
  • イライラしやすくなること。
  • だるさや疲労を感じやすくなること。
  • 仕事や勉強がはかどらないこと。
  • 結局、その日の仕事や課題が終わらず、ストレスになること。
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温かい朝食と冷たい朝食の違い

朝食をとる意味をお伝えしたところで、温かい朝食をとる意味をお伝えしていきます。

ここで、一つ質問があります。

あなたは、どのような朝ごはんを食べていらっしゃいますか?

もしや、寒い季節に、冷たいご飯を食べていませんか?

 

寒い季節に冷たいご飯を食べていると、体の中から冷えてしまいます。

余計に体温を下げてしまう可能性があるのです。

このことは、御堂らの論文(2012)でも示されていることです。

温かい液体を飲むと、胃内の温度は上昇します。

しかし、冷たい液体を飲んだ場合は、胃内の温度は下がり、平常時の温度に戻るのに、30分間もかかったことが報告されています。

こうした温度変化を感知しているのは、それぞれの温度域に反応する複数のタンパク質(TRP チャンネル)です。

このタンパク質の一つであるTRPV1は、43℃以上の温度に反応するタンパク質であることが分かっています。

このタンパク質TRPV1は、交感神経を活性化することも知られており、熱を生み出すことで、体温を上昇させるのです。

 

ちなみに、タンパク質TRPV1は、唐辛子の辛味物質カプサイシンの受容体としても知られています。

マウスを用いた実験で、カプサイシンは、胃腸内にあるTRPV1を介して体温を上昇させることが報告されています。

また、50℃のオレンジジュースを400ml飲むと、胃内の温度が43℃まで上昇することも報告されています。

(引用元)
Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi
Vol. 59, No. 6, 262∼267 (2012)
「摂取するスープの温度が温度感覚,体温および心拍数に及ぼす影響」
御堂直樹、徳永美希、磯村隆士、野口孝則

 

だからこそ、温かい朝食を食べるべきなのです。

温かい朝食を食べるメリット3つ

その1 午前中の活動エネルギーを得る

先にも述べましたが、朝食を食べずにいると、エネルギー源を得られずに、だるくなったり、疲れやすくなったりしてしまいます。

脳は、あなたが寝ている間も活動しているため、朝起きるころには、エネルギー不足の状態になってしまいます。

だから、朝ごはんを食べないと、午前中の活動に必要なエネルギーが脳に届けられず、仕事や勉強がはかどらないといった症状が起こるのです。

その2 早く体を目覚めさせることができる

温かい朝食と冷たい朝食を比べたときのように、温かい食事をすることで、寝起き直後の体温を体の内側から上げることができます。

良い意味で、強制的に体温を上げることができるのが温かい朝食のメリットです。

そうして、睡眠中に下がってしまった体温を上げることで、お腹だけでなく、脳の温度も上げられ、活性化させられるのです。

栄養も酸素も脳に届けやすくなり、体全体の機能が早くはたらき出すのです。

その3 消化器官を活性化させられる

温かいものを食べると、脳だけでなく、消化器官もはたらきやすくなります。

消化器官が活発にはたらくことで、消化液などの分泌が多くなり、胃腸のぜん動運動も活発になります。

そのため、食事の後に、排便したくなることがあるのです。

朝から排便して、快調な1日にしたいですね。

 

また、口から入ってきた食べ物を分解する酵素も、活発にはたらくようになります。

こうした酵素には、はたらきやすい温度があり、最適温度と呼ばれます。

ヒトの体の中における最適温度は、およそ40℃です。

大きな温度差はありませんが、冷えている体だと、最適温度と少し差がひらいてしまうため、酵素がはたらきにくくなる傾向があります。

さらに、わたしたちの体内には、消化に関わる酵素以外にも多くの酵素があります。

こうした酵素も、冷えた体では はたらきにくくなってしまうと言えます。

 

そのほか、食事をすることで、ホルモンの分泌も促進されます。

そうして体内のリズムを整えることができるのです。

 

お腹を満たすだけではない「良い効果」

食事は、精神的に安定させる効果もあるってご存知ですか?

朝食によって、朝から食欲を満たすことができます。

食欲は、ヒトの三大欲求のうちの一つです。

これを満足させておくことができるので、幸福感を得られます。

朝からハッピーな気持ちで、仕事や学習に臨むことができますね。

 

朝は食べられないという人への温かい食事

個人的におススメしているのが、朝食に温かいスープをつけることです。

とくに、即席のカップスープパスタがおススメです。

食べやすいだけではなく、炭水化物がスープの中に入っているので、かんたんにエネルギー源も得られます。

朝食を選ぶポイントは、次の通りです。

  • 炭水化物(糖分)が含まれているもの。
  • かんたんに作れるもの。
    (例) お湯を注ぐだけ。
  • バリエーションを多くすること。
    毎朝食べるものです。飽きないように工夫しましょう。

 

こうした温度が高い食事は、こころも温まる食事になります。

朝からほっこりした気分で、楽しい1日をスタートさせましょう。

 

まだまだ寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。

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