知らないと恥【お歳暮】12月中旬に贈る?

街のスーパーマーケットで、お歳暮コーナーを見かける時期になってきました。

あなたは、いつ「お歳暮」を贈っていますか?

実は、お歳暮をよく分からないまま用意する方が増えているようです。

そこで、今回は、お世話になった方々へのお礼「お歳暮」についてお伝えします。

 

スポンサードリンク

お歳暮とは?

日本では、室町時代から、お歳暮のような贈りものをする行事があったとされています。

その年の暮れになると、本家やご近所の方々に、神様やご先祖様に捧げるお供えものを持って行くことが習わしになっていました。

そのため、もともと お歳暮には「年の暮れ」という意味があります。

 

そして、この古来から行われていた日本の行事と、新たに入ってきた中国の行事とが結びつき、現在のような「お歳暮」を贈るようになったと言われています。

 

お歳暮を贈る相手は?

現在については、お歳暮を贈る相手は、とくに決まっていません。

ただ、一般的には、ご親族の方など、お世話になった方に贈るものであると言えます。

 

古くから続くこの「お歳暮」文化も、今と昔とでは、違うところがあります。

たとえば、明治時代の「お歳暮」は、目上の人や取引先に贈るものであったと言います。

現在も、目上の方や取引先に対して、お歳暮を贈ることは少なくありません。

しかし、明治時代のころは、官僚制という制度が根幹をなしていました。

官僚制においては、身分が高く、権力のある者に媚を売った方が 出世が早まるという暗黙のルールがありました。

そのため、身分の低い者が身分の高い者に対して、高価なものを差し出したり、こっそり小判を渡したりしていたわけです。

時代は違いますが、テレビ番組「水戸黄門」でもよく見かけたシーンです。

「お代官様、こちらをお納めください。」

「ほう。お主も悪よのう。」

「いえいえ、お代官様ほどではありませぬ。」

 

このような暗黙のルールがあったために、賄賂のような形で、お歳暮が贈られていたことも想像できます。

 

このようなことは、現在、かなり少なくなっていると思いますので、同じお歳暮でも意味の異なるお歳暮だったと言えるでしょう。

もちろん、現代も、明治時代と同じように、上下の人間関係はあります。

だから、お世話になった取引相手直属の上司には、お礼の意を込めて、お歳暮を贈ることがあります。

さらには、友人にも1年間の感謝を伝えるために、わざわざ お歳暮を渡しに行く方もいらっしゃいます。

 

上下関係だけで贈っていたお歳暮ですが、現在は、横の関係でも贈るようになっているのですね。

 

お歳暮を贈る時期は?

では、お歳暮は、いつ贈るのがもっともよいのでしょうか。

 

ちなみに、あなたは、毎年 いつ贈っていますか?

もっとも近いものを、次の①~⑤から選んでみてください。

 ① 12月に入る前(~11月)

 ② 12月の初旬(~12月10日)

 ③ 12月の中旬(~12月20日)

 ④ 12月の下旬(~12月31日)

 ⑤ 1月に入ってから(1月~)

 

 

まず、お歳暮は、12月中に贈るべきものです。

そのため、①や⑤を選んだ方は、できるだけ②~④の時期になるようにするとよいでしょう。

ただ、相手の方が海外旅行などのため、12月は不在だと分かっているのであれば、時期をずらす方がよいと考えられます。

 

では、12月は12月でも、初旬・中旬・下旬のどのあたりが もっともよいのでしょうか。

 

早い話が、12月の中旬が全国各地、適切な時期と言えるでしょう。

 

わざわざ「全国各地」と書かせていただいたのには、訳があります。

実は、東日本と西日本とで、お歳暮を贈るべき期間が違うからです。

たとえば、関東では12月初旬~下旬、関西では12月中旬~下旬に贈るのが目安となっています。

この2つの期間が重なっているタイミングこそ、12月中旬なのです。

 

だから、12月中旬であれば、お相手がどこ出身の方であっても、気にすることなく、お歳暮を贈ることができます。

 

では、さらに突き詰めて、

 「12月中旬は中旬でも、何日に贈るのがベストか知りたい!

という方に向けて、参考になる情報を書かせていただきます。

 

もし、

 「12月中旬と分かればOK♪」

という方は、こちらを飛ばして、次の「お歳暮では何を贈るべき?」をお読みください。

 

 

そもそも、関西地方で、12月中旬から下旬までにお歳暮を贈る理由は何でしょうか。

そこから見ていきましょう。

 

日本には、「正月事始め(しょうがつごとはじめ)の日」があります。

これは、関西地方に限った話ではなく、日本全国に共通して言えることです。

旧暦で12月13日をさします。

新暦になっても、変わらず12月13日が正月事始めの日になっています。

まさに、12月中旬ですね。

 

つまり、12月13日は、正月事始めの日であるから、新年に向けた お供え物である「お歳暮」も、この日から贈るべきだという考えがあるからなのです。

 

ちなみに、昔は、この日を「松迎え」と呼んでいました。

その所以は、門松(かどまつ)を用意したり、雑煮をつくるために必要な薪を取りに行ったりする、おめでたい日だったからです。

 

さて、始まりを知ったところで、もうひとつ 気になるのが「いつまでに贈るべきか?」という期間の終わりですよね。

これについては、自分がいつまでに贈ってもらいたいか、考えてみるとよいでしょう。

 

年末が近づく12月下旬は、みなさんが 忙しくされていることと思います。

クリスマスやら、大掃除やらで、慌ただしいはずです。

そのため、12月下旬に入る前に、お歳暮を贈っておいた方がお互いラクでしょう。

 

以上のことから、12月中旬でも、とくに13日~20日の間に贈るのがベストだと考えられますね。

 

スポンサードリンク

お歳暮では何を贈るべき?

多くの方は、食べ物を贈ります。

ただ、一言で「食べ物」といっても、その種類は、かなりたくさんあります。

ここでは、わたしが個人的に選んだお歳暮を3つ紹介します。

 

お菓子・飲み物の詰め合わせ

これは、多くの方に喜んでいただけるものだと思います。

贈る相手のご家庭に、お子さまがいらっしゃるのであれば、お菓子やジュースの詰め合わせがおススメです。

もし、お子さまがいらっしゃらないご家庭であれば、コーヒーの詰め合わせギフトはいかがでしょうか。

お相手がコーヒーを飲まれるようであれば、コーヒーの詰め合わせを選んでもよいですね。

 

お菓子については、日持ちするように、焼き菓子を選ぶとよいでしょう。

 

名産品・特産品

久しく会っていない方や遠方の方には、地元の名産品を選ぶと喜んでもらえるでしょう。

たとえば、地元で「カニ」が有名なのであれば、カニを贈るのが豪華でよいかもしれません。

その際は、金額とにらめっこかもしれませんが・・・。

 

また、地元で有名な加工食品があれば、その方が生鮮食品よりも日もちしますので、そちらもおススメです。

たとえば、地元の特産品で「ベーコン」があれば、それを贈るのもいいですね。

 

長持ちするもの

もし、相手の好みが何もわからず、贈るべきものの見当が一切つかないのであれば、比較的に長持ちするものを選ぶとよいでしょう。

たとえば、食用油などの調味料、海苔などの乾物が挙げられます。

 

また、昆布巻きのような加工食品も長持ちするので、一般的に言う「レトルトパウチ食品」もおススメです。

 

お歳暮の値段は?

日本の紙幣

一般的な予算は、3,000~5,000円です。

あまりにも高級なものを買って相手に贈ると、相手の心的な負担になってしまうと考えます。

また、その反対に、1,000円程度の 小さいギフトを贈ると、あなたの感謝の気持ちが十分に伝えられない可能性があります。

だから、基本的には、3,000円を目安に買われるのがよいでしょう。

とくに お世話になった方だけ、5,000円のお歳暮にするというのもひとつの手ですね。

 

近年では、インターネット上でお歳暮を購入し、そのまま配送してもらうことができます。

また、お歳暮のギフト本を相手に贈り、その相手が好みに合う商品を取り寄せることができるようになっています。

今後、このような方法によるお歳暮が増えていくのではないでしょうか。

 

まとめ

感謝の意を込めて贈る お歳暮――。

 

この1年、あなたは いかがお過ごしでしたか?

毎年、わたしは、どんな1年だったかを振り返りながら、お世話になった方々をリストアップします。

そうすると、

「あの方にも、あの方にもお世話になったなぁ。」

「多くの人に支えられた1年だったなぁ。」

と感じます。

 

こうして、誰かのことを思える時間があるというのは、とても幸せなことですね。

わたしも、お歳暮を12月中旬に贈り、お世話になっている多くの方々に感謝の気持ちを伝えます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

よいお年をお迎えください。

この記事を
いいね ! しよう

Twitter で
スポンサードリンク