教育実習【評価】CやDだと教採に受からない!?

教育実習お疲れ様でした。

あなたの評価は、いかがでしたか?

今回は、教育実習の評価と教員採用試験(教採)の関係性について詳しくお伝えします。

 

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同期の90%が「B評価」

ABC

わたしが教育実習をした大学時代のとき、知り合いの約90%が「B評価」でした。

残り10%の内訳は、2%が「A評価」、8%が「C評価」でした。

知り合いの中には「D評価」、つまり「不可」の人はいませんでした。

 

わたしは、公立学校の教諭として教育実習生を指導したことがあります。

そのとき、ほとんどの実習生を「B評価」とすることには、訳があることを知りました。

 

訳アリ「B評価」

「B評価」は、いわゆる「普通」と同じ評価です。

多くの場合、授業やクラスの指導において、可もなく不可もない という場合に「B評価」とします。

 

しかし、わたしが見た現実は違いました。

B評価をつけるのには、裏事情がいくつかあったのです。

 

大学側に文句を言わせないため?

大学

1つ目は、大学や実習生に何も言わせないようにするためです。

たとえ、実習生が 「C評価」や「D評価」に相当するとしていても、ふつうの評価「B評価」を与えておけば、大学側から何も言われないという話を聞きました。

いわゆる、クレーム対策としての「B評価」になっているという可能性があるのです。

これでは、「教育実習」の成績をつけている意味がないと思います。

 

教採に影響が出るため?

面接試験

2つ目は、「C評価」や「D評価」にしてしまうと、教員採用試験で悪く評価されてしまうことがあるからです。

 

実習生本人は、教員になることを強く望んで 教育実習に来ているはずです。

そのため、せめてもの配慮として、本来は「C評価」のところを「B評価」にして、大学側に伝えていることがあるのです。

たとえ、教採で悪く評価されたとしても、実習生本人の実力不足ということで 良いと思うのですが・・・。

 

「C評価」が「B評価」に変わる瞬間

実際に、指導していた実習生Zさん(男性)の話をしましょう。

Zさんは、一見すると真面目そうで、好青年のような雰囲気がありました。

 

しかし、実習期間中、女子生徒と二人きりになり、女子生徒の頭にふれるという問題行為をしてしまったのです。

 

Zさん本人に理由を聞くと、

 「問題ないと思った」

という回答でした。

 

Zさんは、教員としての自覚が足りず、危うく不祥事になりかねませんでした。

そのため、Zさんの勤務態度の評価は、悪めの評価である「C評価」をつけるべきだと考えていました。

 

しかし、ほかの先生方が

 「C評価をつけるのは どうかと思います」

と発言され、全体の意見が「B評価」に変わってしまいました。

 

個人的には、

「Zさん本人に、不祥事のことを深く理解し、二度と起こさぬようにしてほしい」

という願いがあったのですが、多数決なので仕方がありません。

「B評価」にしたことが、Zさんにとって、マイナスにならないことを祈りました。

 

 

さらに、ほかの先生によると、教科指導の評価でも「C評価」をつけるべきだと考えられていました。

なぜなら、1日に割り当てる教材研究の時間が多すぎたからです。

Zさんは、1日に3~4時間も、実習生控え室で教材研究に勤しんでいたというのです。

1日のうち、残り1~2時間だけを授業参観に充てているとは・・・。

何をしに教育実習に来ているのか分からないと思いました。

 

正直に言って、Zさんには あきれ返りました。

ふつうであれば、ほかの実習生のように、できるだけ授業を見させてもらうと思います。

1日のすべてのコマが授業参観で埋まることだってあるはずです。

しかし、Zさんには、その意気が感じられませんでした。

これでは、「C評価」にされても仕方ないはずです。

 

ただ、それも「B評価」に変わりました。

 

なぜなら、実習生の指導教諭が 授業参観に行くよう促すべきだったとベテランの先生が発言されたからです。

指導者の立場として、もちろん再三「授業参観に行くように」と言いました。

にもかかわらず、授業参観に行かなかったZさんにこそ責任があるはずです。

 

しかし、校内では、Zさんではなく、実習生担当の先生に責任があるとされ、「C評価」は変だということになりました。

結果として、Zさんには、本来「C評価」が2つあるはずなのですが、全体が「B評価」という話にまとめられました。

 

このような評価方法なのであれば、教育実習生を受け入れないほうがマシだと感じてしまいました。

 

「A評価」はめったにもらえない?

たとえ、授業や指導に自信があったとしても、必ず「A評価」がもらえるとは限りません。

わたしの中で「A評価」は、そのまま教員になってもOKだという人にしか与えない成績だと考えているからです。

 

わたしの大学時代の知り合いに、「A評価」をもらった人が1人いました。

その人いわく、

実習先の先生や子どもとの相性がよければ、「A評価」なんて当たり前だ」

と言っていました。

 

これには、わたしも同感です。

教育実習担当の先生も人間です。

子どもたちも人間です。

だから、指導教諭の性格や、あなたとの相性によって、成績が左右することがあるのは想像できます。

あなた自身が この上なく頑張ったつもりだとして、「B評価」をもらったのであれば、その頑張りは「ふつう」のことだったのかもしれません。

 

ただ、A評価をもらったこの友人は、わたしの同期の中で、もっとも秀でていた人です。

まわりのことを常に見るのは当たり前でしたし、相手がだれであっても、即座に対応できるという人でした。

そのような人こそ、即戦力になるから、「A評価」だったのでしょう。

もちろん、教採でも一発合格でしたよ。

きっと、数少ない、教員にふさわしい人だったと思います。

 

 

しかし、「B評価」について見てきたように、「A評価」にも幅があります。

本来なら「B評価」なのに、指導教諭らの手違いや勘違いで「A評価」がつけられることがあるからです。

実際に、わたしが勤めていた学校でもありました。

どう考えても「A評価」に相当する勤務なんてしていない実習生が「A評価」をもらっていたからです。

 

だから、本当の「A評価」がもらえるのは、まれなことです。

わたしの知り合いでいうと、たった2%だけでしたから。

 

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C・D評価だと教採に響く?

教員として評価する基準は、

 「この人といっしょに仕事したいかどうか」

です。

ちなみに、この基準は、教員採用試験にも共通しているといいます。

 

B評価で「ふつう」ならば、C・D評価はそれ以下ということになります。

 

つまり、C・D評価をもらったのであれば、

「この人とは、いっしょに働けない・働きたくない」

という評価なわけです。

 

今以上に努力しなければ、明るい未来はやってこないかもしれません。

 

「教員」が目標である以上、ここから挽回してください。

 

評価にかかわらず、がむしゃらにやるだけ

最近の実習生は、やる気や積極性が足りないように思います。

以前までの実習生は、グイグイ自分から動いて、逆に叱られていたイメージがあります。

 

あなたは、教育実習を通して、得られたものはありますか?

 

A・B・C・Dの評価にとらわれず、ベテランの先生の背中を見て、追いかけていけばいいだけです。

とにかく、初めのうちは、何でもがむしゃらにやってみることが大切なのではないでしょうか。

 

そうして、得られたものを厳選して、自分に合うやり方を取り入れていけばよいのです。

教育実習を機に、教員という仕事がいかに大変かということも理解していただけると幸いです。

きっと、あなたも教員になって、わたしと同じようなことを感じるかもしれませんから。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

教員採用試験も、がむしゃらに頑張ってくださいね。

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