つらい【教育実習】やめるとどうなる?

教育実習のシーズンになりました。

わたしが教員をしていたときの実習生を思い出します。

今回は、「教育実習をやめたいけど・・・」というかたに、アドバイスをさせていただきます。

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なぜ教育実習をやめたいのか

わたしが大学4年だったとき、ある自治体の教員として、正規採用されました。

だから、わたしも、教育実習の経験があります。
(当たり前ですよね 笑)

ただ、今から思えば、教育実習の前に、「教員」という道をやめればよかったな と思います。

 

正直に言うと、わたしにとっても、教育実習はつらく、苦しいものでした。

教育実習中は、本当に憂鬱すぎて、どうしたら実習から逃げ出せるか 考えたくらいです。

 

その後、当時は やりたくもなかった「教員」という職業に就いてしまったわけです。

そうして、教員という立場で、数々の実習生を見てきました。

だから、ほとんどの実習生が「つらい」と言うのは、まぎれもない事実です。

 

しかし、なぜ 多くの実習生が「つらい」と思うのでしょうか。

あなたも、きっと「つらい」と思う節があると思います。

一度、考えてみてください。

 

 

実習生に同じことを訊くと、次のような回答が返ってきました。

・学生の感覚では通用しないから。

先生として振舞わなければならないから。

・担当教諭の指導が厳しいから。

・担当教諭が相手をしてくれないから。

・人前で、授業をしなければならないから。

・授業や指導がうまくできないから。

学習指導案を書かなければならないから。

・担当教諭に「板書計画を毎回 提出せよ」と言われるから。

教材作成に時間がかかるから。

帰る時間が遅くなるから。

・子どもに「先生ではない」と思われているから。

・子どもになめられるから。

・職員室で、教育実習生の悪口を言う教員がいるから。

・職員室の雰囲気が悪いから。

・母校ではなく、校内の制度がよくわからないから。

ほかの実習生は楽しそうだから。

・教員にはならず、教員免許を得ることだけが目的だから。

・そもそも、ほかにやりたいことがあるから。

 

 

あなたに あてはまるものはありましたか?

 

そもそも、あなたが「教育実習をやめたい」と思ったのも、その理由が関係しているからではないでしょうか。

  

今一度、問います。

あなたは、なぜ 教育実習をやめたいと思ったのですか?

 

教育実習をやめるとどうなるか

教員免許を取ることができない

早い話、あなたは、教員免許を取得することができなくなります

つまり、学校で、正規の教員として働けないということです。

公立でも、私立でも、講師(常勤・非常勤ともに)として、雇ってもらえません。

 

そもそも、あなたは、大学で 教員免許を得るための単位を履修しているはずです。

教員免許を得るためには、「教育実習」にかかわる単位の修得が必須です。

 

さらに言えば、「教育実習」で修得する最低単位数も決まっています。

たとえば、幼稚園・小学校・中学校であれば、最低5単位、高等学校・特別支援学校では、最低3単位が必要となります。

これらは、教育職員免許法施行規則 第6条および第7条に定められていることです。

 

 

「教員免許が得られなくてもかまわない」というのであれば、ここまではOKですよね。

 

あなたに対する信頼が薄くなる

ところで、教育実習をやめたいことを大学に伝えましたか?

大学で、教育実習を受けないことを伝えると、猛反対にあうこともあります。

実際、わたしの知り合いがその一人でした。

 

教育実習を担当している大学の教員から、何度も教育実習を受けるように説き伏せられたそうです。

しかも、非常に しつこく言われたそうです。

その知り合いも、仕方なく教育実習を受けたのですが、気乗りせず、途中で実習に行かなくなったそうです。

そのときの大学側は、対応に追われ、大変そうにしていました。

学生に無理強いをしなければよかったのに・・・と思います。

 

そうして、途中で実習に行かなくなった学生に対する信頼は、一気に落ちたと言えます。

(大学の先生間でも、有名になっていましたから)

 

だから、もし、途中で教育実習をやめるとしても、最小限の迷惑にとどめるよう 心がけましょう。

「円満退職」ならぬ、「円満辞退」がポイントです。

わたしの知り合いのように、無断で実習を休むことだけはしないようにしてくださいね。

 

教員以外の職を選ぶしかなくなる

さて、免許を取得しないと決めたなら、今からどうしますか?

 

働かなければ生活に必要なお金は得られません。

そのため、学校以外で、勤め先を探す必要があります。

いわゆる、就職活動(就活)のはじまりです。

就活は スタートが遅いと、苦労するといいますが・・・。

今から、本気になって、自分の人生について考え直す必要があります。

まずは、あなたにできる仕事探しをしましょう。

仕事を紹介してくれるサイトを見たり、某仕事探しのサイトに登録したりしてもいいです。

あとは、身近な人に会って、就活に関する情報やアドバイスをもらいましょう。

 

あなた以外に多大な迷惑がかかる

あなたが免許を得られずに済むだけであれば、さして問題はありません。

そうではないから、大変なのです。

 

あなたの実習にかかわるすべての人が、迷惑をこうむるのです。

考えてみてください。

 

実習校からみて、あなたの大学、ほかの実習生に対する信頼はどうなりますか?

 

あなたのために準備していた担当教諭の時間はどうなりますか?

 

生徒や保護者からの、実習校に対する信頼・評判は、どうなりますか?

 

あなたの家族は、どう思いますか?

 

 

すでに申し込んだ実習を、いまさら辞退するのは、だれに対しても迷惑になる行いです。

一度、教育実習を申し込んでしまえば、あなた一人の問題では済まされないのが現実です。

そうしたことを頭に入れた上で、決断してください。

 

それが社会人になるための1歩でもあります。

ここで引くか、進むかは、あなた次第です。

 

 

自由な道が切り拓ける

ここまで お伝えしてきたことを乗り越えて、

わたしは、教育実習をやめます!

と断言できる人は、とても少ないでしょう。

 

ただ、教育に携わる者から言うと、教員にならなくても生活していけます。

さらに、今となっては、教員ではないほうが気ラクで、毎日が楽しいです。

 

なぜかというと、教員は枠にはまりすぎていて、子ども全員を平等・公平に扱わなけれなならないからです。

業務量も多く、ストレスを溜めるなと言われてもムリがある職場です。

わたしには、そのような お固い場所が合いませんでした。

 

そこで、わたしは、ほかにできそうなことを探し、今にいたるわけです。

 

ここ数年で、わたし自身も大きく変わりましたが、大切なものは変わりません。

大切なのは、気持ちの強さです。

 

あなたは、何に対して、どれだけの気持ちがあるのか ――

 

ただ、それだけです。

あなたの気持ちが向かう先と、そのエネルギー量がわかれば、あなたが選ぶ未来は、切り拓けます。

 

だから、「教員」という枠組みにとらわれず、もっと自由に生きてみませんか?

 

 

(まとめ) 教育実習は やめてもいい!

ここまで、お伝えしてきたことを、次の5項目にまとめてみました。

すべてに あてはまる方は、教育実習をやめて、自分でほかの職を探すのがベストだと思います。

 

1.教育実習に行くのが「死にたい」と思うほど つらい。

2.教員免許を取らなくても問題ない。
  あるいは、教員免許を取ることだけが目的である。 ← 学校現場では、この方も迷惑です。

3.あなた以外の人に 多大な迷惑がかかっても、クヨクヨしない
  または、すぐに立ち直ることができる。

4.なにかに対する熱い気持ちがあり、それに熱中できる

5.今後のライフプラン(大学卒業から老後までの人生設計)がある。

 

 

あくまでも、決断は、慎重に行ってくださいね。

あなたの人生は、あなたのものです。

だから、もっと 楽しめばよいのです。

もちろん、そのときの責任は、すべて自分にあることも お忘れなきように。

 

 

これからのあなたの日々が、あなたに幸せな時間をもたらしますように。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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