教員採用試験【場面指導】例題と答え方
教員採用試験(教採)では、「場面指導」を求められる自治体があります。
今回は、教採の場面指導で合格点をもらうために、答えられるようにしておくべき事例をまとめました。
近年の教員採用試験で出題されている「SNS関係の問題」や「食物アレルギー対応」に関する場面指導例も紹介します。
目次
場面指導の事例 (全66件)
授業編

1.授業中、教室を飛び出した子どもがいます。どのように対応しますか?
教室に内線電話があれば、すぐさま職員室に連絡を取り、手の空いている教員で対応してもらいます。もし、内線電話がなければ、授業でやるべきことを指示しておき、飛び出した子どもを私が追跡します。その際、隣の教室で授業をしている先生に一声かけておき、協力して対応します。
飛び出した子どもは、興奮していると考えられるため、刺激しないように追跡し、クールダウンさせます。
2.ふだんから無口な子が授業で回答する番になりました。しかし、一言も発してくれません。どのように対応しますか?
「先生の質問が悪かったね」と言って、子どもが言葉を発しなくてもよい質問に変えます。
例えば、首を縦に振ったり、横に振ったりすることで回答できる質問にします。
そのとき、かすかな動きも見逃さず、小さな反応であっても、授業を進めていきます。
決して怒鳴ることなく、冷静に反応してくれるのを待ちます。
3.板書をノートに写さない子どもがいます。どのように対応しますか?
「ノートに書こうね」などと、机間指導のときに毎回 声をかけます。
それでも書いてくれない場合は、「どうしたの?ノートが真っ白のままだよ?」と訊きます。
もしかしたら、黒板の字が読めなくて書けないだけかもしれませんから。
4.教室後方の席で、「黒板が見えない」と言う子どもがいます。どのように対応しますか?
最前列に座っている子どもに理由を伝え、納得してもらったうえで、その子どもと席を入れ替えます。
自分がそのクラスの担任でなければ、このことを担任の先生に伝え、しばらく最前列の座席で様子を見てもらったり、メガネを作ってもらえないか保護者の方に相談してもらったりします。
5.宿題(課題・予習)をやってこない子どもがいます。どのように対応しますか?
授業中であったら、ほかの子どもがいる前では叱らず、職員室に呼び出します。
そして、なぜ宿題をやってくることができないのか、理由を聞きます。
家庭の環境的に勉強するのが難しかったり、やり方が分からなくて宿題ができなかったりすることも考えられます。
また、その子どもについて、ほかの先生に相談し、いっしょに対応策を練ります。
6.授業中に、何度注意しても私語を止めない子どもがいます。どのように対応しますか?
「まわりの子の迷惑になっている」などと、粘り強く注意します。
ただ、私語ばかりを発しているわけではないこともあります。
そのため、授業中に良いつぶやきをしてくれたときは、褒めるようにします。
7.授業中に、学力の低い子が分からなさそうな顔をしています。どのように対応しますか?
個人で作業や思考学習に取り組む時間を取り、その子を中心に机間指導します。
その際、「さっき分からなさそうな顔だったけど、何だった?」とこちらから声をかけます。
また、その子が分からなかったことがほかの子どもにも分かりにくかった可能性があるため、必要に応じて、クラス全体に共有するようにします。
8.担当クラスに、聴覚的な情報よりも、視覚的な情報を優位に得る子どもがいます。授業では、どのように工夫しますか?
話すだけでなく、黒板に書くことによって、子どもが情報を得られるように支援します。
たとえば、図を描いたら、その説明を図に書き加えます。
視覚優位の子でも、文字が分かりやすかったり、絵が分かりやすかったり、さまざまなタイプがあります。
そのため、授業をする前に、板書計画を入念に作成しておくようにします。
9.あなたの専門科目を嫌いだと言って勉強しない子どもがいます。どのように対応しますか?
わたしの専門科目は「英語」です。
「英語」の良さが分かってもらえるような教材を用意します。
たとえば、子どもが関心をもっている分野の英文を読んでもらいます。
英語が嫌いな子どもは、一人で英文を読むことが苦手な傾向にあります。
そこで、隣どうしやグループ内で協力して英文を読み、楽しく英語に親しんでもらいたいと考えます。
楽しくなれば、自分から英語の学習に前向きになってくれるだろうと信じています。
10.学校内でノロウイルスが流行している中、吐いた子どもがいます。この後、どのように対応しますか?
まずは、まわりにいる子どもを退避させます。
その後で、吐いてしまった子どもに「つらかったね。大丈夫だよ。」と優しく声をかけます。
養護教諭に連絡し、ノロウイルスの可能性がある吐しゃ物を適切に処理してもらいます。
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クラス・ホームルーム活動編
1.担任している子どもの私物がなくなりました。どのように対応しますか?
まずは、子どもといっしょに紛失物を探します。
それでも発見できない場合は、クラス全体に連絡して、見つかり次第 教えてほしいことを伝えておきます。
保護者の方にも連絡し、ご家庭にないかどうか、もう一度探していただくようにお伝えします。
2.担任のクラスで、休みがちな(不登校ぎみの)子どもがいます。どのように対応しますか?
「最近、○○さんは欠席が続いており、心配でお電話いたしました。
ご家庭での様子はいかがでしょうか。」と、保護者の方に連絡します。
配布すべき書類があれば、家庭訪問をしたり、保護者の方や本人と面談したりすることを検討します。
3.担任のクラスで、遅刻する子どもがいます。どのように対応しますか?
呼び出して、家庭での様子を聞きます。
深夜まで起きているなど、生活が乱れていないか確認し、本人といっしょになって、対応策を考えます。
本人がそれを実践し、改善の傾向にあれば、「その調子だ」と褒め、継続を促します。
4.担任のクラスで、忘れ物の多い子どもがいます。どのように対応しますか?
忘れ物をすると、自分やまわりの人に迷惑がかかるということを伝え、本人といっしょに対応策を考えます。
たとえば、忘れないように手にメモをさせたり、必要なものは、前もって学校に持ってこさせたりします。
5.担任のクラスで、子どもが言い争っています。どのように対応しますか?
まずは、場を治めます。
その後、「どうしたの?」と言い争いになった理由や経緯を聞きます。
よく理由を確認・分析したうえで、落ち着いて妥協案などを考えさせます。
6.担任のクラスで、給食中、ダイエットで食事を控えているという痩せた子どもがいます。どのように対応しますか?
無理して全部食べろとは言いませんが、食べないと起こるであろう弊害を伝えます。
たとえば、貧血で倒れやすくなったり、将来子どもを産むことが難しくなったりするという恐ろしい面を伝えます。
第3者から見て、ダイエットの必要性を感じないようなスリムな体系だから、もっとよく食べて、体調管理に気をつけてほしいことも伝えます。
7.担任のクラスで、給食中、嫌いな食べ物を残そうとしている子どもがいます。どのように対応しますか?
嫌いであっても、栄養を取るために食べてほしいことを伝えます。
ただ、無理して食べて、体調が悪くなるほどの食べ物は、その限りではありません。
食材自体やその食材・給食を作ってくれた方々に謝って残させます。
また、今後、残さず済むように、クラスメイトに食べてもらうよう伝えておきます。
8.担任のクラスで、日常的に休み時間を一人で過ごす子どもがいます。どのように対応しますか?
その子の様子を よく観察し、ときどき声をかけます。
いじめられたり、無視されたりしている様子がなければ、一人でいた方が気がラクなタイプかもしれません。
そのため、無理やり 盛り上がっているクラスメイトの輪には入れません。
9.担任のクラスで、心の健康調査をしたとき「死にたいと思う時がある」と答えた子どもがいます。どのように対応しますか?
十分な時間をとり、落ち着いて 一対一で面談します。
最初は、家庭での様子、学校内のことなど、身近なことを訊きます。
その後、この前の調査で「死にたい」と答えていたことにふれ、理由を話してもらえないか訊きます。
もし、必要であれば、スクールカウンセラーを紹介し、カウンセリングを行います。
その子が非常にデリケートな性格である可能性もあるので、授業担当の教員や学年の教員に周知を図ります。
10.担任のクラスで、SNSでのいじめが発覚しました。
加害者・被害者が誰なのかは分かっています。この後、どのように対応しますか?
加害者と被害者をそれぞれ別々に呼び出し、話をじっくり聞きます。
「加害者だから、反省しなさい」と、決めつけないように気を付けて話を聞きます。
加害者には、SNSの使い方、相手の気持ちを考えること、いじめは自分自身も傷付けてしまうことを伝えます。
被害者には、傷ついた心を回復させるために、アフターフォローをします。
その後、双方の保護者の方に連絡し、いじめの経緯などを納得してもらえるまで説明します。
11.担任のHRで、退学を考えている生徒が体調不良を理由に帰りたがっています。どのように対応しますか?
退学を考えているとしても、今は、本校の生徒です。
そのため、「頑張ってほしい」というわたしの思いを伝えます。
また、早く体調を回復させるのも、一つの学びだと考えます。
そこで、体調をよくするために、今日の夜は早く寝ること、ご飯を食べることを約束させます。
12.近々、知事選挙が
あります。高校3年生の担任としてクラス全体に向け、選挙について話をしてください。
知事選挙は、都道府県の代表を決めるための選挙です。
まだ選挙権がない人もいますが、予行演習だと思って、立候補者のマニュフェストを見てみてください。
わたしたちの都道府県は、どの方向に向かうべきなのか、いったい何が足りないのかということが見えてきます。
そうして、みんなが住みやすく、安心して生活できる都道府県をつくっていきましょう。
13.よくサボる子どもが
体調不良を理由に帰りたがっています。どのように対応しますか?
すぐに帰らせることはせず、最近の家での様子を訊きます。
もし、不規則な生活をしているのであれば、今日はそれを改善させるということを約束させて帰らせます。
また、イヤなことから逃げていると、後々痛い目をみることになるから、今は頑張ってほしいという話もします。
14.掃除をしない子どもがいます。どのように対応しますか?
「いっしょに掃除をしよう」と声をかけます。
「イヤだ」と言われたら、なぜなのか理由を聞きます。
掃除道具が汚くて嫌なら、新しいものに換えて、もう一度 声をかけます。
15.自分の思い通りにならないと、すぐに かんしゃくを起こす子どもがいます。どのように対応しますか?
決して怒鳴ることなく、冷静に対応します。
自分の思い通りにならないことは当たり前で、それに慣れることがその子どもには必要です。
保護者の方との連絡を密にして、気長に、その子どもが慣れていくのを待ちます。
その際、ほかの子どもを傷つけさせないように、適宜 指導します。
16.担任している子どもの保護者が亡くなりました。どのように対応しますか?
子どもの心のケアが最優先です。
その子どもがいるときに、保護者の方の話をしないように気をつけます。
また、忌引きという形で、休むことができることも伝えます。
お通夜や告別式には断られない限り参列します。
17.「ほかの先生や親には絶対に内緒で」と相談してきた子どもがいます。どのように対応しますか?
いじめや人間関係に関することであれば、重要な情報であるため、ほかの教員や保護者の方にも周知を図ります。
ただし、「内緒で」と言われているので、ほかの教員が直接 詳しい情報を聞き出すことはしないようにします。
18.両親が離婚しそうな家庭の子どもがいます。どのように対応(ケア)しますか?
学校で見守りつつ、生活が乱れている様子があれば、優しく声をかけます。
家庭内が荒れていると、子どもがさまざまなことに対して、敏感になりがちです。
ときには、自暴自棄になってしまうことがあるため、学校でその子にしかできない役割を与えておきます。
家庭以外の場所にも、その子にとって、心地よい居場所ができればよいと考えます。
19.「親から暴力を受けている」と相談してきた子どもがいます。どのように対応(ケア)しますか?
相談直後、本人と管理職、養護教諭を交えて、事実確認をします。
必要があれば、すぐさま児童相談所に連絡を入れ、対応してもらいます。
親からの暴力で、身体も心も傷ついていると考えられます。
学校では、できるだけ 優しい口調で話しかけ、なにかあれば力になることを伝えます。
20.「親からのプレッシャーで、勉強しようとすると吐き気がする」と相談してきた子どもがいます。どのように対応(ケア)しますか?
保護者の方に連絡をし、子どもから受けた相談内容を伝えます。
きっと保護者の方にも お考えがあって、プレッシャーをかけられていることと思います。
そうした保護者の方の考えも認めつつ、子どもの体調が一番大切であることを伝え、今は、プレッシャーを弱めていただきたいことをお話します。
21.いじめの加害者だと言われている生徒がいます。話をきくと、その生徒は「からかっただけ。ただの遊びだ。」と返答しました。どのように指導しますか?
被害者が心身の苦痛を訴えているので、紛れもなく「いじめ」に該当していることを伝えます。
「いじめ」は加害者基準で判断しないことを伝え、世の中はこれ以上の厳しさだということも伝えます。
軽はずみな行動で、自分の首を絞めることになってしまうから、今のうちから気をつけるべきだと指導します。
22.あいさつをしない生徒がいます。どのように指導しますか?
あいさつの必要性を伝えます。
社会に出てからも、あいさつができない人は、除け者扱いされることがあるほどです。
廊下ですれ違うときは、こちらからあいさつをし、根気強く指導していきます。
23.無断でアルバイトをしている生徒を発見しました。後日、どのように指導しますか?
なぜ、無断でアルバイトをしていたのか訊きます。
合わせて、校則を守らなければならない理由も考えさせます。
学校によっては、経済的な理由によって、アルバイトが認められることもあります。
その際、本人の成績や人格などを総合的に見るため、とくに、校則を破ってはいけないことを指導します。
24.タバコやシンナーを吸っている生徒がいました。どのように指導しますか?
明確な法規違反であることを伝え、身体に害があるから禁止されていることを教えます。
度重なる場合は、警察に通報してもよいと考えます。
また、依存している場合は、治療が必要であるため、保護者の方にも連絡します。
学校行事編

1.入学式(始業式)です。子どもの前で、どのような話をしますか?
担任の○○です。
今日から、新たな生活が始まります。
ぜひ、あなたたちのカッコいいところをたくさん見せてくださいね。
期待していますよ。
2.修学旅行(校外研修)の前日です。子どもの前で、どのような話をしますか?
明日から待ちに待った修学旅行ですね。
すでに荷造りは終えていると思いますが、今日帰ったら、もう一度 持ち物の確認をしておきましょう。
そして、有意義な修学旅行になるよう、今日の夜は9時には寝てください。
約束ですよ。
ちなみに、明日の集合時刻は覚えていますか?
そうです。遅れないように時間に余裕をもって登校してください。
みんなで修学旅行を楽しみましょうね。
3.運動会まで1か月を切りました。しかし、走ることを苦手とする子どもが「当日は休む」と言っているそうです。どのように対応しますか?
あなたが運動会に参加してくれるだけで、2点は確実に入るの。
この2点は、きっと白組の優勝にかかっていると思うから、あなたにぜひ協力してほしい。
4.合唱発表会まで1か月を切りました。しかし、気持ちのまとまりが欠けています。どのように指導しますか?
これほど堂々と歌えるクラスの担任になれて、あなたたちは、わたしの自慢だ。
合唱発表会まで、あと1か月を切ったね。
君たちのもてる力を倍増させるには、お互いを思いやることだ。
アルトパートは、ソプラノパートを支えるように、歌ってみたらどうかな。
先生も、みんなに協力したいから、音楽の勉強をし始めたんだよ。
みんなの息がいっしょになるくらいに、全員の心をひとつにしよう。
そして、優勝しよう!みんなならできる!
5.受験(受検)を控える生徒に向けて、どのような話をしますか?
ここまで、やるべきことはやってきた。
だから、あとは、自分を信じて試験を受けておいで。
大丈夫。
受験は、だれでもドキドキするものだよ。
先生だって、心臓が飛び出しそうなくらい緊張したんだから(笑)
緊張してるな~と思ったら、深呼吸しよう。
落ち着いて、前を向いて…。大丈夫。
君なら、きっとできるよ。
6.受験(受検)を控える生徒と終わった生徒がクラスに混在しています。全体に向けて、どのように指導しますか?
最近、まわりの人にいいことをしていますか?
たとえば、消しゴムを落とした人に拾って渡してあげるとか、トイレで順番を譲るとか…。
みんなの心の中には、必ず優しさがあるから、今一度、思い出してほしい。
どうしたら、まわりの人が良い気持ちで過ごせるかな。
ここにいるみんなが気持ちよく過ごせるように、ひとりひとりが気遣えば、自分にもそれが返ってきます。
そうして、お互いのことを思いながら、気持ちよく生活していかないか?
卒業まであと少し。
わたしは、みんなが卒業するとき、今までの中で、最高のクラスだったと心から言いたいんだ。
7.卒業式が終わり、最後のクラス活動の時間です。卒業生の前で、どのような話をしますか?
ここにいる みんなは、本当によく頑張る子ばかりだ。
わたしが勝手に思っているだけでなく、ほかの先生からも、あなたたちのことを褒められることがたくさんあった。
あなたたちを誇りに思うよ。
クラスをまとめ、支えてくれた学級委員のふたり、クラスの雰囲気をいつも明るくしてくれた○○さん・・・。
みんな、ありがとう。
本当に最高のクラスだったよ。
これから、離れてしまうけれど、みんなの心はここにあるから、いつでも帰っておいでね。
そして、立派な社会人になって、活躍している姿を一目でも見せてくれたら うれしい。
またみんなと会える日を、楽しみにしているよ。
本当に最高の毎日を ありがとう。
災害編

1.廊下で火災報知器が鳴っています。現時点で、火災は確認できません。どのように対応しますか?
すぐさま管理職やほかの教員に報告します。
いつ鳴り始めたか、周囲の状況はどうか などの報告を口頭で行います。
とくに火元が見当たらない場合でも、それが本当かどうかを判断する必要があると考えます。
そのため、ほかの教員と連携し、誤作動かどうかを見極めます。
2.あなたは、職員室にいます。そのとき、大きな地震が発生しました。どのように対応しますか?
自分の身の安全を確保します。
もし、ケガをしてしまっては、地震がおさまってから、子どもを助けに行くことができないからです。
また、職員室にいることで、情報収集を図ることができます。
避難経路の確認や持ち出し物品の準備など、情報を受け取ってから素早く動きます。
3.あなたは、教室にいます。大きな地震が発生しました。どのように対応しますか?
大声で「頭を守りなさい!」と叫びます。
わたしも机の下に入るなどして、身を守ります。
揺れている最中も子どもの様子を見つつ、このあとの的確な指示を考えます。
揺れがおさまったら、子どもを安全な場所に避難させます。
ガラス破片や散乱した物品が避難通路を妨害していることが考えられるため、十分に気をつけながら子どもを誘導します。
4.あなたは、トイレの個室にいます。そのとき、大きな地震が発生しました。どのように対応しますか?
まずは、個室の扉を開け、避難経路を確保します。
揺れがおさまったら、廊下に出て、子どもの安全確保を行います。
散乱したガラス破片などは、ほうきで手早く隅に追いやり、できるだけ、安全に避難できるように協力します。
5.本日は台風のため、臨時休校になりました。しかし、一部の子どもが登校してきました。どのように対応しますか?
そのまま学校に留まらせます。
保護者の方に連絡をとり、迎えに来てもらいます。
もし、迎えに危険が伴うのであれば、しばらく子どもを学校で待機させます。
部活動編

1.部活動の最中に、生徒が足を捻挫しました。どのように対応しますか?
まずは、養護教諭のところに行かせます。
もし、自力で歩くことが困難な場合は、近くにいるほかの生徒に声をかけ、いっしょに両肩を支えて連れていきます。
その後、保護者の方に連絡を取り、状況の説明と病院に行く指示をします。
2.部活動の最中に、生徒が突然 倒れて意識をなくしました。この後、どのように対応しますか?
まずは、大声で「大丈夫か!?」と、生徒の耳元で何度も話しかけます。
反応がない場合は、近くで部活動をしていた生徒1名に声をかけます。
「職員室に行って、○○さんの
意識がなくなったことを
先生たちに伝えて!
そして、ほかの先生をここに
連れてきて!
あと、救急車の要請もお願い」
と頼みます。
また、別の生徒1名には
「保健室にあるAEDを取ってきて」
と頼みます。
その間、わたしは、応援が来るまで、胸骨圧迫を繰り返します。
3.暑い季節です。
気象予報では、30℃を超えるようです。部活動について、どのように対応しますか?
熱中症になってしまうことが予想されます。
部活動で激しい運動が伴う際には、30分に1度は休憩を取らせ、体温が上がりすぎないように気をつけさせます。
また、脱水症状になる可能性もありますので、こまめな水分補給を行うように指導します。
部活動を終える時刻を早め、部活動後の体調管理を大切にさせます。
4.部活動で使ったボールが飛んでいき、近隣住民の家の窓を割ってしまいました。どのように対応しますか?
すぐさま、部活動の生徒とともに、該当する民家を訪問します。
近隣住民の方に深く謝罪し、窓ガラスの修理代金は学校側が負担することを伝えます。
また、再度 同じことが起きないように、防止策を生徒と一緒に考えます。
5.「努力が報われない」と言って、部活動を休んでいる生徒がいます。どのように対応しますか?
休んでしまっては、今までの努力が台無しになることを伝えます。
努力は、人一倍のことをやり続けなければ意味がないということも伝えます。
そして、これからの新たな目標を立てさせます。
6.大会で良い結果を出した生徒がいます。どのように声をかけますか?
「ベスト8進出だって?頑張っているね!
試合の相手は、名の知れた選手だと聞いたけれど、毎日のように努力していたからこそ勝てたのだろうね。
次の試合も、応援しているから、最後まであきらめないでね!」
と、声をかけます。
保護者・地域の方編
1.PTAの役員決めのとき、保護者どうしが対立しています。どのように対応しますか?
まずは、「落ち着いて お話しましょう」と声をかけます。
どの保護者の方も、役員にはなりたくないものですが、そこを何とかお願いしなければなりません。
そのため、話し合いを通して、全員が納得できるような役員決めを行います。
2.「うちの子が友人関係で悩んでいる」と連絡を受けました。どのように対応しますか?
「具体的に どのように お悩みなのか、差し支えなければ聞かせてください。」
と、こちらから申し出ます。
もし、日ごろから気になっている子どもなのであれば、当人の学校での様子も くわしく伝える必要があると考えます。
ただ、保護者の方が安心して子どもを預けられるのが一番だと思いますので、学校側としても状況の把握に努めるなど、協力する姿勢を見せるようにします。
3.「うちの子が学校でいじめられている」という連絡を受けました。どのように対応しますか?
「具体的な お話を聞かせてください。」と申し出ます。
しかし、いじめが本当にあるのかどうかが分からない状態です。
この状態で「いじめがある」と断定し、該当する子どもを指導することはできません。
そのため、連絡を受けても、まずは状況の把握をさせてほしいことを伝えます。
そして、この件に関して、折り返し連絡を差し上げるように伝えます。
4.「生活習慣は学校で身につけさせてくれ」という話を保護者から聞きました。どのように対応しますか?
学校側としては、厳しく指導しているということを伝えます。
しかし、家での生活習慣を管理することが どうしてもできないということを話します。
そこで、保護者の方に ぜひご協力していただきたいという思いを伝えます。
5.「家に連絡してこないで」と言う保護者がいます。どのように対応しますか?
何か事情があって言われていると考えられます。
しかし、ご家庭以外に連絡先がない場合、非常時に困ります。
そのため、ご家庭以外の連絡先である お勤め先や親せきの連絡先をお教えいただきたい旨を伝えます。
それらの連絡先さえ分かれば、もう家に連絡しないのでご安心くださいということも伝えます。
6.体調不良の子どもを自力で帰そうと考えています。しかし、家庭に連絡しても電話に出ません。どのように対応しますか?
とりあえず、自力で帰ることができるという判断なので、子どもを帰します。
そして、その子が家に帰ったら、自分で学校に帰着連絡を入れるように伝えておきます。
ご家庭への連絡は、とりあえず 留守番電話にメッセージを残す形で済ませます。
再度、ご家庭に連絡し、保護者の方にお子さんの様子を訊きます。
7.「担任(授業担当者)を変えてください」と言う保護者がいます。どのように対応しますか?
きっぱりと、担任を変えることはできないと伝えます。
「もし差し支えなければ、どのようなところで そうお考えになったのか、お聞かせください」
と、改善できそうなことを探します。
また、
「われわれ教員は、精一杯、子どものために努めておりますので、なにとぞ今後とも ご支援をよろしくお願いします。」
と、協力の姿勢を大切に話をします。
8.体調不良と言って休養していた生徒がいます。この生徒は 帰宅することを希望しましたが、サボり癖があるため、許しませんでした。下校後に保護者から「なぜ帰さなかったのか」と、お怒りの電話がありました。どのように対応しますか?
まずは、その生徒のことについて、養護教諭に確認をとります。
すると、体温も正常値、所見も異常なしだったことから、学校で休んでいれば回復するレベルだと判断したことを伝えます。
このとき、サボり癖については触れず、あくまでも、帰宅する必要がないと判断したことを伝えるだけにします。
9.「うちの子は食物アレルギーなのだが、まわりの子に知られたくない」という連絡を受けました。どのように対応しますか?
苦手な食べ物として、残飯とすることを認めます。
ただし、万が一、アレルギー物質を口にしてしまった場合の対処法を考えておき、保護者の方との共通認識をもっておきます。
しかしながら、この子ひとりだけ「残飯OK」というような特別扱いすることはできません。
そのため、ほかの子も 苦手な食べ物を残すようになってしまうことが予想されますが、アレルギーがない子については、一口だけでも食べるように指導します。
10.学校の近隣住民の方から「学生たちの交通マナーが悪く、事故しそうだった」という連絡を受けました。どのように対応しますか?
まずは、謝罪します。
その後、学校でも再三 指導していること、また、二度と繰り返さないように一層 指導を強化することをお伝えします。
また、事故しそうだった場所と時間を教えていただき、その通学路を通る子どもに注意喚起を行います。
進路・キャリア教育編

1.進路希望を調査する面接を行っています。そこで、「夢がない」と言う生徒がいます。どのように対応しますか?
次のように、夢がないことが悪いことではないと伝え、志望校を絞る手伝いをします。
じゃあ、たくさんの希望があるね。
だって、どの道に行くか、選びかねているだけだから。
そうだなぁ、好きなものは何?
そこから、大学や学部を絞ってみよう。
2.進路希望を調査する面接を行っています。そこで、「様々なことをしてみたい」と言った生徒がいます。どのように対応しますか?
次のように、前向きな生徒の気持ちを尊重し、志望校を決定する手伝いをします。
先生としては、すべてにチャレンジしてほしいな。
ただ、順番を決めておこうよ。
せっかく やる事が中途半端にならないようにするためにね。
まずは、○○大学の△△学部で□□学について研究する、とかはどう?
3.努力してはいるが、学力の低い生徒が「医者になりたい」と言ってきました。どのように対応しますか?
次のように生徒の夢を応援しつつ、どうすれば目標に近づけるのかアドバイスします。
いい夢をもっているね。
なぜ、お医者さんになりたいの?
ふむふむ。
じゃあ、その熱い気持ちがあれば、これからも頑張れそうだね。
お医者さんになるために、今やるべきことは何だと思う?
4.高校1年の生徒が「文理選択を迷っている」と言ってきました。どのように対応しますか?
次のように、志望先と実力を見てアドバイスします。
行きたい学部は、看護学部だったね。
看護学部は、文系・理系どちらからでも行けるよ。
ただ、見たところ、数学は苦手なのかな。
思うようにテストの点数が取れてないね。
であれば、ていねいに数学を教えてもらえる文系に進んだ方が余裕をもって勉強できるんじゃないかな。
理系だと、数学Ⅲ+Cまで学ばなければならないからね。
もちろん、数学や理科を極めて、ライバルに負けないように努力しなきゃね。
合格したら、理系で学ぶ「生物」の勉強もしておくと大学で困らないよ。
教採で求められた!場面指導力
ここまで紹介してきた回答は、あくまでも例ですので、正解や合格を保証するものではありません。
ただ、紹介した全66件の事例は、どれを知っておいても損はありません。
ある自治体の教員採用試験では、場面指導力が問われる面接が行われているほどです。
こうした場面指導の実践力がある人は、現場の即戦力として、採用されやすいでしょう。
ちなみに、わたしが受けた教員採用試験の面接でも、「どのような場面指導をするか実演せよ」と言われた自治体があります。
このとき、クラス・ホームルームに関係する場面指導が求められました。
教室にいる子どもたち全員に対して、訴えかけるように話し、涙ぐみながら迫真の演技をしたことを思い出します。
我ながら恥ずかしいですが、それのおかげか、一発で合格できました。
教員であれば、ときには演技力も必要ですからね。
最後に

こうした場面指導の事例を見ると、教員という仕事の大変さが垣間見えます。
しかし、そうした事例を知っておくだけでも、教員としての力量と自信につながります。
ここで紹介したことは、教員採用試験の面接だけでなく、実際の教員生活でも活きてくることでしょう。
ただし、紹介した事案は突発的に起こるものです。
字面で紹介しただけなので、経験することよりも、印象に残りにくいと考えられます。
だから、これから現場でさまざまな経験を積み、教員として求められる「対応力」を培っていただければと思います。
臨機応変に、さまざまな場面で対応できる教員になってくださいね。
また、教員の実務は、非常に大変であることも覚えておいてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
教員採用試験、体調に気をつけて頑張ってください!





